【中学受験】ミライコンパスで出願するときの対策・注意点

その他

12/1から栄東など1月受験校、12/20から2月受験校の出願が始まります。

学校説明会同様、出願もミライコンパスを用いることが大半です。

但し、スピード勝負の学校説明会の予約とは違い、出願作業は期限内に確実に行う必要があるので、同じミライコンパス作業であっても、対策や注意点は異なります。

毎年のことですが、2月1日夜とか2月2日夜の前日出願は特に危ないのでお気を付けください。

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出願準備

まず、ミライコンパスとは関係ない、一般的な出願準備については以下記事を参照ください。

上の記事でも書きましたが、出願は早く行ってもそれほど大きなメリットはありません。

但し、例として、栄東の場合は以下のような理由で出願を急ぐことがあります。

  1. 受験校である栄東本校で受験したいため(他の受験会場は東京方面から見て少し遠いため)
  2. 試験終了後に早く学校を出られるため(午後受験がある人を除き、受験番号順に学校を出る)
  3. 駐車券を確保するため

以下、ミライコンパスでの出願に関する記事となりますが、ミライコンパス自体については、学校説明会の予約を対象とした以下の記事をご参照ください。

まず、ミライコンパスで出願する際に必要となる顔写真のアップロードについて。

ミライコンパスへの顔写真アップロード①

最近は「ミライコンパス用の写真データを作成」することをウリにする写真屋さんが増えた気がしますが、 ミライコンパス用と銘打っていなくても写真データがあれば基本的には問題ないです。

ミライコンパスへのアップロードで使用する写真データは以下のページで定義されています。

インターネット出願、イベント予約の国公私立中学、高等学校向けサービスmiraicompass
「miraicompass」は国・私立の小学校・中学校・高等学校向けのインターネット出願・イベント予約など入試関連サービスです

写真の規定:

  • 正面を向いたご本人の顔がはっきり確認見えるもの(顔に影がないもの)
  • ご本人のみが写っているもの
  • JPEG形式、またはPNG形式の画像データ
  • 推奨の画像サイズは横幅が「450ピクセル」、縦幅が「600ピクセル」で、横幅と縦幅の比率が「3:4」の割合
  • 低画質ではないもの(横幅が「250ピクセル」以上、縦幅が「250ピクセル」以上のもの)
  • アップロードできるデータのファイルサイズは3MBまで

写真屋で撮影して、普通に写真データとして購入した場合、おそらくデータファイルは縦横とも1000ピクセル以上、ファイルサイズは3MB以上になっているように思います。(他は問題ないはず)

ファイルサイズが3MB以上だとミライコンパスへのアップロード時にエラーとなりますので、これだけは別途対応が必要です。

必要以上に高画質なので、例えば縦横のピクセルをともに半分にして保存すればファイルサイズはかなり小さくなります。(3MB以下になればOK)

以下はミライコンパスとは関係ないですが、具体的な画像サイズ縮小方法のリンクです(ペイントで開いてサイズを変更して保存)。

NEC LAVIE公式サイト > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 019231

ファイルサイズさえ3MB以下になればミライコンパスにアップロードできます。

あとは、写真の上下左右調整や拡大縮小はアップロード後にミライコンパス側の機能で調整でき、調整・保存後、どの学校に対しても(ミライコンパスのIDが同じなら)同じ写真が取り込まれます。

このあたりの作業に慣れていなければ、ここに時間を掛けるぐらいなら「ミライコンパス用の写真データを作成」してくれる業者に依頼するのもアリです。

なお、ピクセル数を聞かれたら、学校から募集要項で特段の指定が無ければ、上記の横450x縦600、と答えればよいかと思いますが、ミライコンパス出願用と伝えればわかると思います。

ミライコンパスへの顔写真アップロード②

ミライコンパスで出願を行うよりも前に、顔写真アップロードを行う必要がある学校が多くあり、その場合は出願用のミライコンパスのページに以下のような記載があります。

【出願用顔写真について】
出願には、最初にこのマイページ画面にて『出願用写真の登録』が必要となります。

では、顔写真アップロードはどこでできるか?というと・・・

任意の学校の出願ページで可能です。

例えば栄東の場合、ミライコンパスの出願ページは11/23の入試説明会のあと速やかに公開され、写真登録までは出願(12/1)より前にできます。

でも、実際にはミライコンパスのIDが同じなら、どの学校で写真を登録しても同じです。

ということは、既に帰国生入試は始まっているので、例えば広尾学園小石川のミライコンパス出願ページに行けば、11月でも各校出願時に使用できる写真を登録できます。

ミライコンパス出願時に入力する内容の準備(志望動機など)

学校説明会予約時と違い、出願時は志望動機など、記述式での入力が必要な場合があります。

特に、面接がある学校に出願する場合、受験生本人が面接で志望動機を聞かれた際に、ミライコンパス出願時に保護者が入力した内容と全く違うことを話すことが無いように、出願前に親子で志望動機を考えて共有し、メモ帳などに残しておくと良いかと思います。

準備ができていれば、出願時はメモ帳からコピペするだけですし、試験当日に印刷して確認もできます。

入力項目の具体例として、恵泉は事前にミライコンパス出願時に入力する内容を公開しています(練習用のページまで開放しています)。

願書 入力項目について | 恵泉女学園 中学・高等学校
このページは恵泉女学園 中学・高等学校ネ&#12483...

上記ページにも記載ありますが、ミライコンパス出願時、20分以上操作が行われないとタイムアウトとなって最初からやり直しになるようです。

なお、志望動機以外にも、併願校や通学時間、課外活動などの入力が必要な場合もあります。

どんな項目の入力が求められるか、は日能研内部生ならマイニチノウケン「合格ホットライン」、あとは四谷大塚の「中学案内」あたりが参考になります。

中学受験情報掲載|中学受験の四谷大塚
四谷大塚の中学案内。中学受験に役立つ、知りたい中学情報が満載。志望校の最新年度の案内が閲覧可能。条件別に、各中学校の詳細な情報が検索できます。

あとは、以下は出願前に決めておいたほうがよいかと思います。

  • 複数回出願するか否か(何回受けても受験料が同じとか、同時出願なら割引があるとか)
  • 併願校(の入力が必須だった場合。1つで充分)
  • 緊急連絡先(試験当日に付き添う(連絡がつく)人の携帯。繰上合格時も)
  • 受験料支払い方法(受験料25,000円ならクレジット払いは250円ほど高いが早い)

くどいですが、出願は秒を争うスピード勝負ではない(出願に満席は無い)ので、想定外の入力項目があったら一旦出願作業を中断して落ち着いて考える、で全く問題ないです。

受験後追記:上記の通りスピード勝負ではない、とわかっているのですが、事前に募集要項を熟読したうえで、出願時も説明会予約時と同様に入力すると、拍子抜けするぐらいあっさり出願が終わります。(実際、なんの意味もない受験番号1番を取ってしまった学校もありました)

なお、これは学校説明会予約時と同様ですが、ミライコンパスの画面操作では、ブラウザの「戻る」ボタンは原則使用しない方が無難です(不正アクセスと見なされ、ログインからやり直しになる)。

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出願

※以下、ミライコンパスからの申し込み~受験料納付を出来るだけ早く行うことを想定しています。

出願開始日について

2月受験校の場合、募集要項では出願開始日時は1/10と記載されていることが多いですが、実際には12/20から受付開始(ミライコンパスからの申し込み~受験料納付まで可)、受験票の印刷のみ1/10から可、という学校も多いです。

1/10以前の出願受付開始については、募集要項や学校ホームページには必ずしも事前公開されていませんので、12/20以降はたまに学校ホームページを巡回しておくといいです。

出願時に注意すべき項目

過去に同じ学校のイベント(学校説明会など)にミライコンパス経由で申し込んで参加している場合、おそらく一部個人情報が既に入力済みになっているため、注意すべき項目に専念できます。

上記および恵泉の練習用ページとかから、主に以下が注意すべき項目かと。

  • 試験日、試験時間(午前・午後)
  • 受験科目(選択できる場合)
  • 生年月日の年(西暦、あと一応和暦も)
  • 合否照会時に使用するパスワード
  • 併願校
  • 志望動機(事前に作成したものをコピペ)
  • 第一志望か否か(基本的には正直に答えてよい)
  • 通学時間(これを聞いてきた場合はきちんと調べること)
  • 受験料納付方法

なお、受験票のPDF出力・印刷は1/10以降になりますが・・・

この記事、実はここからが本題ですw

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試験前日~当日のミライコンパスの注意点

受験料納付まで完了していれば、受験票は1/10以降いつでもミライコンパス出願ページにログインしてPDF出力・印刷できますが・・・

1/10以降速やかに、遅くも前々日には出力・印刷しておくのが無難です。

1/31以降は、上記のような受験票出力のほか、(直前の出願状況を見て)駆け込み出願する人もいるので、ミライコンパスのサーバにアクセスが集中することがあります。

以前だとミライコンパスに繋がりにくい、サーバエラーで繋がらない、といった話でしたが、2022年9月以降、ミライコンパスのサーバ負荷が大きいとき、ログインするまでの「待機時間」が表示される仕様に変わりました。

文化祭や学校説明会の予約時のように、特定の時間・特定の学校に数千人レベルのアクセスが集中する状況とは違いますが・・・

9月以降、各種イベントの「受付票」をダウンロードするために夜22時台(0分とか1分ではないのでどこかの学校の予約開始時間ではない)にミライコンパスにアクセスしたら、なぜか「待機時間」の画面になったことが何回かあります。(待ち時間は1分程度でしたが)

1/31以降は、学校はバラバラでも、全体としてミライコンパスのサーバへのアクセスはかなり多くなるはずで、そうすると、「待機時間」画面になって暫く待たされることになるかもしれません。

試験前日にこんなことでイライラするのも精神衛生上良くないですが・・・

もっと危険なのが、2/1午前・午後の試験が当日夜22時以降に発表予定で、その合否を確認してから2/2の出願(2/1 23:59〆切が多い)をする、という考えです。

そもそも合否発表が1時間ほど遅れることは決して珍しくはないです。

2023年は、2/1(午前・午後ともに)合否発表の大幅遅延を皮切りに大炎上した新興校がありましたが・・・

上記はあくまで超極端な事例です。

とは言え、栄東のように合否発表ページが重くなることもあり、もし仮に2/1の23時に2/2受験校が決まって、いざ出願しようとミライコンパスにアクセスしたときに「あなたの待機時間は約60分です」などと表示されてしまったら・・・

もしくは、同じ状況で、せっかく「待機時間は約30分です」と辛うじて間に合う時間が表示されたのに、待機時間がなかなか減らなくて焦ってリロードしてしまった(最後尾になります)、あと、いきなりパソコンがフリーズ/強制再起動したとか・・・

ネット出願の普及のおかげで、前日深夜でも出願できるようになったのは良いことですが、受験料をケチってしまったがゆえに、受験する機会を失ってしまう可能性がある、ということです。

ちょっと考えすぎかもですが、従来のミライコンパスの仕様なら、特段急がない人はサーバダウン時には無理せず時間をあけてくれたのに、待機時間の仕様が追加されたことで、特段急がない人(受験票ダウンロードなら翌朝でも一応大丈夫)もスーパー急ぐ人も同じ待ち行列に入ってしまう、という弊害も考えられます。

もちろん2/2の夜も同様のことが発生する可能性があります。

以下全くお勧めしませんが、どうしても受験料をケチりたい場合は、〆切より充分前の時間から、出願予定校のミライコンパス出願ページにログインしておき、タイムアウトしないように適度にその内部のリンクをクリックしながら2/1受験校の合否発表を待つ、という手は理論上はあります。

更に、もし出願候補が2校あるなら、別のデバイス(パソコンとスマホ、など)で別のMCID(ミライコンパスのログインID)でログインしておく、というのも理論上はありますが・・・

2/1朝早くに起きて子供に付き添っていて、夜にそんな無茶しているうちに寝落ちしてしまったら、元も子もありません。

そんなことよりも、出願(ダブル出願含む)を済ませて、さっさと寝て次の日に備えるべきです。

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