2021年以降、一部の合同説明会や学校説明会等の予約は、先着順ではなく抽選制になっています。
先着順申込の説明会の予約争奪戦対策は、予約開始日時ジャストから、いかにミライコンパスの予約入力を素早く正確に行うか、が全てだと思いますが、抽選制の場合は対策が異なります。
なお、ミライコンパスの予約については、以下記事を参照ください。
もちろん、必ず抽選に必ず通る方法など存在しませんが、当選しやすくする方法は一応あると思います(と言っても、たいした話ではないですが)。
抽選制を採らざるを得ない背景
コロナの影響で「3密」を避ける必要があるため、人が殺到する各種イベントでは、先着順なり抽選制なり(参加学年を6年に限定するなり)を採用して、(別途、滞在可能時間も制限して)入場者を絞る必要があります。
コロナ以前でも、特に学校イベント(学校説明会やオープンキャンパスなど)については、イベントが開催される会場の大きさ、あとは学校が準備する資料数の把握などのため、主にミライコンパスの先着順での予約申込が必要でした。
一方、合同説明会の場合、あまりに会場内が混雑したため入場制限がかかる場合はあったものの、基本的には予約不要・入退室自由でした。
例えば、2022/5/15開催予定の「Discover私立一貫教育2022東京私立中学合同相談会」の場合、当方が分かる範囲で遡ると、(2021年・2020年は非開催)2019年・2018年は予約不要・入退室自由でした。
但し、いくら東京国際フォーラム(有楽町)の大きなイベントホールでの開催とはいえ、1日で約3万人が集まったため、特にパンフレット置き場(*)などは、3密どころか、人と激しくぶつかりながらパンフレットを掻き集める、という状態でした。
(*)コロナ前は、パンフレットだけは会場の端のほうに纏めて置かれていることが多かったです(各校ブースだと、学校関係者に一声掛けて、パンフレットをもらう必要がある場合もありました)。最近は各校ブースにて、パンフレットだけ欲しい人がすぐに取りやすい位置にパンフレットが置かれていることが多いです。
上記の通り、自然体で開催してしまうと「Discover~」は約3万人集まってしまい、激しく密になることが避けられないので、何らかの方法で入場者を絞る必要があります。
2021年は、東京私立中学高等学校協会は5月に「Discover~」ではなく「東京都私立学校展」を開催するにあたり、定員12,000人に対して、ミライコンパスの先着順での予約方式としました。
ただ、おそらく「予約開始日時の周知が遅い」「ミライコンパスの操作に慣れていないと圧倒的に不利」「そもそもPC/スマホが無いと予約争奪戦に参加もできない」といった利用者の声があったと思われる他、ミライコンパス側も予約開始後20~30分ほどアクセス集中でサーバダウンしていたこともあって、今年は抽選制にしたのではないかと思います。
抽選制を採用したイベントの例と当方対策・結果
学校毎のイベントは追いきれないですが、以下、抽選制となったイベントの例です。
【合同説明会】
- よみうりGENKIフェスタ(2021年、2022年)
- 日能研私学フェア(2021年)
- 都立高等学校等合同説明会(2020年、2021年)
- 普連土・田園調布・品川女子3校合同説明会(2022/3/10)
- 私立中学校フェア埼玉(2021年、2022年)
- 子どもまなびフェスタ(2022年5月の4会場、一部は2021年も抽選制。なお、2021年は同じ主催者の「私立中学・高校フェスタ」「スクランブル進学フェスタ」もほぼ抽選制)
- Discover 私立一貫教育2022 東京私立中学合同相談会(2022/5/15)
- 受験なんでも相談会(2022/6/25)
- 東京都私立学校展(2022/8/20と21)
【学校説明会(一例)】
- 慶應中等部の学校説明会(2021年)
- 麻布など、一部の男子校の文化祭(2021年)
以下は、抽選制の合同説明会について、これまでの当方の対応と結果です。
- よみうりGENKIフェスタ:一番遅い入場時間を選択し、2年とも当選。
- 日能研私学フェア:5年生内部生に一部の枠が回ってくるも、落選。
- 都立高等学校等合同説明会:学校を1校に絞ったうえで、一番遅い時間帯から複数選択し、2年とも当選。
- 子どもまなびフェスタ等:基本的にやや遅めの時間帯を選択し、一部は落選。
- Discover~(2022/5/15):時間帯「どれでも可」を選択し、第2部で当選。
- 受験なんでも相談会:主催者の「第2部が倍率が低い」との途中経過のお知らせにも関わらず、第4部を選択して当選。
- 東京都私立学校展:時間帯「どれでも可」を選択し、これも第2部で当選。
抽選制への対応策
以下、あくまで当方のこれまでの対応策です。
①確率的に有利な選択肢を選ぶ
典型的な例は、2022/5/15の「Discover~」です。
当初は一番遅い時間帯を選択予定でしたが、時間帯「どれでも可」の選択肢が存在したため、「どれでも可」を選択しました。
なお、「確率的に有利」と考えた理由は下記記事を参照ください。
※もちろん、他の自己都合で「どれでも可」を選択できない場合はダメです。
他に学校説明会などを含めてありうる例としては…
抽選日時のうち、「全学年申込可」と「指定された学年のみ申込可」のどちらも申し込むことができる場合は、「指定された学年のみ申込可」を選択した方が、(競争相手が減るので)当選しやすい、はずです。
②不利な条件となる選択肢を選ぶ
この例は、よみうりGENKIフェスタです。
この合同説明会は、ここでは詳細は割愛しますが、入場時間だけが分散となる方式です。
つまり、早い入場時間帯で当選すれば長く説明会に滞在できるため、遅い時間帯に入場する方が明らかに条件が不利ですが、その分、競争倍率も低くなることが想定されます。
そのため、当方は長時間滞在よりも当選することを優先し、遅い時間帯を選択しました。
他の例としては…
2022年の子どもまなびフェスタは2時間単位での申し込みで、「10時-12時」「11時-13時」「12時-14時」「13時-15時」から選択するのですが、「10時-12時」と「13時-15時」はそれぞれ1時間、人数が減る(個別相談の混雑が緩和する)ので、「12時-14時」を選択する、というものです。詳細は以下の記事の前半に書きました。
もっとも、一番遅い「13時-15時」が実は有利な条件になっているのは盲点になってそうな気もしますが。
(2022/5/8 追記)子どもまなびフェスタin武蔵小杉、「12時-14時」よりは「13時-15時」の方が14時以降は人数が減るので絶対良いです(それまでが混みすぎ)。で、実際に「12時-14時」は一番競争倍率が低いようですが。
③なるべく遅い時間帯を選ぶ
先着順の説明会における、予約の埋まり方の順番が参考情報です。
2021年の「東京都私立学校展」など、ミライコンパスでの先着順の予約は、大抵、早い時間帯から満席になります。
なので、抽選制の場合も、単純に一番遅い時間帯を選択することで、競争倍率は少しでも下がることが期待されます。
※たまに例外はあります。午前は6年生限定のときとか、授業見学で土曜朝8時台開始(会社員には辛い)とかだと早い時間の方が競争倍率が低い場合はあります。
※なお、時間帯「どこでも可」を選択した2回とも、第2回(12:00~)に当選したことから、(朝一の時間帯は明らかに混みますが)12:00~などの昼休み頃の時間帯の設定がある場合は、意外に倍率が低いかもしれません。(12:00~に参加すると塾に間に合わない、他の学校説明会等と時間が重なる、とかが考えられます)
④抽選制でも予約開始直後に申し込む
これは、出願時になるべく早い受験番号で出願することで学校に志望意欲を示す(点数にはならない)、と同じくらいの意味合いしかないのですが、締切ギリギリに申し込むよりは、予約開始直後に申し込んだ方が印象は良いでしょう。
正直、これが意味あるようではおかしいのですが、早く申し込んで損することはないので。
抽選で落選した場合
抽選で落選した場合は、その後、当選者のキャンセルが出たときに、①再申込できる、②再申込できない、の両方があります。
どちらに該当するか、は主催者の設定次第です。(学校説明会では①が多い)
子どもまなびフェスタ(および同じ主催者の合同説明会)は、ミライコンパスは使用しないのですが、一旦は抽選時点で予約を打ち切るものの、当選者がキャンセルを行うとすぐに、空席ありとなって別の人が予約できるシステムです。(昨年、当方は実際にこの方法で予約できたことがあります)
この方式であれば、合同説明会でも学校説明会(ミライコンパス想定)でも、開催2・3日前~開催直前あたりで大抵キャンセルが若干出るので、諦めずに頻繁に空席をチェックしてみると良いと思います。
但し、合同説明会の場合、子どもまなびフェスタ系以外は、抽選後のキャンセル(別の人が申込)には対応していないようなので、記載はこのぐらいにしておきます。
それにしても…どこかの大手塾の私学フェアは、その検討の前に、当日、内部生は公開模試をいつどこで受けるか決まるのが5月末ぐらいのようです。
さすがにこの場合、私学フェア会場(青山学院大学)から一番遠い会場を選択すると、もっとも私学フェアの当選率が高い、とかいうことは無いと思うものの・・・コロナ前の2019年は丸一日かけて多数廻ったものの、昨年の状況を見ると、正直もっとも対策が難しい合同説明会です・・・
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