芝国際以外も上昇多数あり・・日能研「結果R4偏差値一覧」2023年版公開

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2023/3/27に日能研が2023年の「結果R4偏差値一覧」を公開しました。

R4一覧 【結果】入試結果を元に算出した合格可能性80%の偏差値をまとめた一覧表 | 日能研入試情報
小学生のための中学受験塾。日能研。入試結果を元に算出した合格可能性80%の偏差値をまとめた一覧表。首都圏版・関西版・東海版・九州版の4種類があります。

「結果R4偏差値一覧」とは、日能研が2023年の日能研生の入試結果をもとに、各校のR4偏差値を算出して纏めた一覧となります。

以下は前年(2022年)の記事です。

また、そもそも「R4偏差値」とは何か等につきましては、以前と同様のため、更に前ですが以下の2021年の記事を参照ください。

今回の場合、2022年12月15日版の「予想R4偏差値」と比較して、実際の2023年入試の結果を踏まえて、偏差値がどのように変動したか、を確認します。

以下、男子・女子の順に、日程順に確認してみます。

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予想・結果R4偏差値比較(男子)

男子①(1月)

以下、基本的には予想R4偏差値と実績R4偏差値の乖離が2ポイント以上のものをピックアップして表に記載します。

なお、R4偏差値55以上(+当方が気になった学校)の、主に首都圏の学校のみ比較しています。

また、以下の表ですが、予想R4⇒結果R4⇒差(結果R4マイナス予想R4)の順に記載しています。

学校名試験日2022/12
予想R4
2023年
結果R4
栄東(東大2)1/186563-2
市川1/206366+3
東邦大東邦1/216062+2
県立並木1/75754-3
北嶺(東京・名古屋)1/85755-2
芝浦工大柏21/275557+2
川口市立高附1/145156+5

栄東(東大2)は昨年度も67⇒65に2ポイント低下し、今回も2ポイント低下していますが、一方で、栄東(東大特1)、栄東A(1/11)、栄東Bは今回1ポイント上昇しています。

市川の3ポイント上昇(63⇒66)については、日能研の入試報告会(オン・ザ・ロード)でも、今年度は中学入試全体として競争が激化したことの象徴として、口頭で説明されていました。

なお、表には記載ありませんが、灘・渋幕の1月入試偏差値トップ2も1ポイント上昇しました。

男子②(2/1午前)

2022年はあまり変動が無かった2/1午前ですが、2023年は後述する3校含め変動が結構ありました。

学校名2022/12
予想R4
2023年
結果R4
麻布6769+2
早実6562-3
早稲田高等6264+2
広尾6265+3
都市大付5660+4
鎌倉学園5552-3
帝京大5552-3
三田国際ISC5558+3
開智日本橋5357+4
青山横浜英和5356+3
都市大等々力特選5356+3
芝浦工大付5355+2
広尾学園小石川5459+5
日本学園4047+7
芝国際4455+11

早実は(当方には)意外にも3ポイント低下でしたが、それ以外は概ね上昇。

とくに、麻布の67⇒69という、この偏差値帯での2ポイント上昇はなかなか強烈です。

広尾は2023年は他日程でもほぼ2ポイント程度上昇しましたが、これは、広尾学園小石川の偏差値が本家にほぼ並んでしまったため、2023年は広尾学園小石川を敬遠して本家に人気が集中したためかと思いきや、広尾学園小石川も5ポイント上昇してますね・・・

三田国際や開智日本橋は、出願者数はどこかの新興校に奪われて減少しましたが、偏差値は上昇しており、これらも含め、国際系への人気集中傾向は続くと思われます。2024年はどこかの新興校を受験した層が戻ってくると思われるので。

都市大付は2023年から2/1午前に参入しましたが、4ポイント上昇で偏差値60では、受験する側としては2/1午前を選択しづらいように思います。

なお、表には記載しませんが、渋渋、駒東、海城、芝、本郷、逗子開成、桐朋も1ポイント上昇になりました。

男子③(2/1午後)

学校名2022/12
予想R4
2023年
結果R4
広尾インターSG6466+2
広尾6466+2
広尾学園小石川61未公開
芝国際4557+12

広尾学園小石川は、2022年も2/3午後だけ結果R4は未公開でした。

R4を算出するために必要な「合格者の」データが不足しているのかと思えるのですが、だったらなんでどこかの新興校の結果R4は算出できるのか・・・

男子④(2/2午前)

学校名2022/12
予想R4
2023年
結果R4
明大明治6259-3
城北5759+2
世田谷5559+4

2/1午前の早実と同様、明大明治の3ポイント低下は(当方には)意外でした。

一方、世田谷は昨年が3ポイント低下だったので、その反動かと。

なお、表には記載しませんが、聖光、慶應湘南、栄光、本郷、攻玉社、昭和秀英も1ポイント上昇になりました。

男子⑤(2/2午後)

学校名2022/12
予想R4
2023年
結果R4
東農大一6062+2
高輪算5961+2
三田国際ISC5559+4
青稜5457+3
広尾学園小石川5860+2
芝国際4557+12

概ね、ここ数年、偏差値上昇傾向がある学校たちです。新興校1校以外は。

男子⑥(2/3)

学校名午前
午後
2022/12
予想R4
2023年
結果R4
都立武蔵午前6461-3
都立桜修館午前5860+2
都立立川午前5654-2
学芸大国際午前5557+2
明大中野八王子午前5355+2
国学院久我山午後5856-2
都市大等々力特選午後5659+3
開智日本橋午後5658+2
広尾学園小石川午後58未公開
芝国際午後4555+10

都立武蔵は2022年が3ポイント上昇(61⇒64)でしたので、元に戻った、といったところ。

表にはありませんが、早稲田、慶應中等部は1ポイント低下、ただしこの日程では明大明治は1ポイント、明大中野八王子は表の通り2ポイント上昇です。

男子⑦(2/4以降)

学校名日程2022/12
予想R4
2023年
結果R4
世田谷2/4午前5957-2
神奈川大2/4午前5759+2
日本学園2/4午前4148+7
鎌倉学園2/4午後5457+3
広尾インターSG2/5午前6264+2
広尾2/5午前6163+2
日本学園2/5午前4247+5
芝国際2/5午後4555+10

この日程でも、上表のとおり、偏差値上昇傾向が顕著です。

男子については、いったん以上です。

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予想・結果R4偏差値比較(女子)

以下、女子です。なお、共学校について、男子・女子で異なる偏差値になることがあるので、男女に分けて記載していますが、もちろん同じ変動の学校もあります。

女子①(1月)

学校名試験日2022/12
予想R4
2023年
結果R4
栄東(東大2)1/186563-2
市川1/206466+2
県立並木1/75754-3
芝浦工大柏21/275557+2
川口市立高附1/145156+5
江戸川取手適性12/175255+3

1月については、男子・女子全く同じ動きでした。

女子②(2/1午前)

学校名2022/12
予想R4
2023年
結果R4
桜蔭6769+2
広尾6265+3
鴎友6163+2
東洋英和5855-3
帝京大5552-3
三田国際ISC5558+3
開智日本橋5357+4
青山横浜英和5356+3
都市大等々力特選5356+3
芝浦工大付5355+2
横浜共立5149-2
横浜雙葉5146-5
田園調布4953+4
山脇5052+2
品川女子4850+2
三輪田4345+2
広尾学園小石川5459+5
芝国際4455+11

2/1男子の麻布と同様、桜蔭の67⇒69という、この偏差値帯での2ポイント上昇はなかなか強烈です。

意外なのは東洋英和で、人気が上昇むしろ難化しそうな勢いに当方は思っていましたが・・・もっとも、2/3は3ポイント上昇していますが。

横浜雙葉は最近偏差値の変動が大きく、2021年の最終の予想R4は55まで上昇しましたが、2023年の結果R4は46まで低下しました。この状況と関係あるかは分かりませんが、2023年入試後早々に、横浜雙葉は次年度から複数回入試を設定することを公表しています。

表にないところでは、渋渋、吉祥女子が1ポイント上昇、一方で女子学院、洗足は1ポイント低下でした。

女子③(2/1午後)

学校名2022/12
予想R4
2023年
結果R4
広尾インターSG6466+2
広尾6466+2
広尾学園小石川61未公開
山脇5759+2
品川女子算5457+3
湘南白百合5660+4
実践女子4953+4
芝国際4557+12

共学校は男子と全く同様の動き、女子校では品川女子と湘南白百合の偏差値上昇が目立ちます。

女子④(2/2午前)

学校名2022/12
予想R4
2023年
結果R4

珍しく、偏差値55以上で2ポイント以上増減のある学校は無かったようです。

女子⑤(2/2午後)

学校名2022/12
予想R4
2023年
結果R4
東農大一6062+2
香蘭6062+2
富士見算5856-2
山脇B5557+2
三田国際ISC5559+4
青稜5457+3
かえつ5054+4
安田先進5054+4
広尾学園小石川5860+2
芝国際4557+12

女子校3校が追加されている以外は、男子と全く同じ変動です。

女子⑥(2/3)

学校名午前
午後
2022/12
予想R4
2023年
結果R4
都立武蔵午前6561-4
都立桜修館午前6165+4
横浜共立午前6159-2
東洋英和午前5861+3
都立立川午前5654-2
学芸大国際午前5557+2
明大中野八王子午前5355+2
三輪田午前4648+2
都市大等々力特選午後5659+3
開智日本橋午後5658+2
広尾学園小石川午後58未公開
芝国際午後4555+10

男子同様、都立武蔵の偏差値が元に戻った一方、特に女子は都立桜修館が大幅に上昇しました。

表からは外れますが、長年、女子の中学入試の最高偏差値の学校といえば慶應中等部のイメージがありましたが、今回、豊島岡が1ポイント上昇(68⇒69)した一方、慶應中等部は1ポイント低下(68⇒67)して、鴎友(65⇒66)がすぐそこまで迫ってきました。

女子⑦(2/4以降)

学校名日程2022/12
予想R4
2023年
結果R4
成蹊2/4午前5854-4
神奈川大2/4午前5759+2
淑徳与野2/4午前5658+2
山脇2/4午前5255+3
広尾インターSG2/5午前6264+2
広尾2/5午前6163+2
芝国際2/5午後4555+10

ほぼ、男子・女子全く同じ動きでした。

それでは、今回の記事は以上です。

・・・って、何か3つほど書き忘れている気が。

そう。

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広尾学園小石川の予想・結果R4偏差値推移

まず、これまでの時系列の広尾学園小石川の偏差値推移表は、以下の纏めページに複数あります。

2022年は3月末の結果R4から全日程とも一切動きなしだったのですが・・・

今回の2023/3結果R4偏差値を2020年からの時系列の偏差値推移表に反映(一部変動は割愛)すると、以下のようになりました。

試験日2020/12
予想R4
2021/3
結果R4
2021/12
予想R4
2022/3
結果R4
2022/12
予想R4
2023/3
結果R4
差(2023/3結果R4
マイナス
2022/12予想R4)
2/1午前434951545459+5
2/1午後4853586161
2/2午後475355585860+2
2/3午後47545658
2/4午後475556585859+1

2022年の2/3午後と同様、2/1午後と2/3午後は、偏差値が未公開になりました。

2022年に合格者をかなり絞った2/1午前の偏差値が2023年は大幅上昇・・・都市大付と同様、受験する側としては2/1午前を選択しづらいように思います。

ところで、広尾学園小石川の初年度(青字)、2020/12予想R4と比べて、2021/3結果R4は5~8ポイント上昇しました。

これを踏まえて。

日本学園の予想・結果R4偏差値推移

まず、2022年の予想R4の変動は都度記事に書きました。直近の2022/12分は以下です。

予想R4の偏差値推移表に、今回の2023/3結果R4偏差値を反映すると、以下のようになりました。

試験日2021/12
予想R4
2022/3
結果R4
2022/5
予想R4
2022/7
予想R4
2022/9
予想R4
2022/10
予想R4
2022/11
予想R4
2022/12
予想R4
2023/3
結果R4
2/135未公開35363840404047+7
2/435未公開35363840414148+7
2/535未公開35363840414247+5

たまにはどこかの塾の肩を持つと・・・たった2年前に広尾学園小石川で(表の青字のとおり)派手にやらかしたばかりの大手塾の現場の先生が、予想R4を頼りに、持ち偏差値40未満で日本学園を受けまくるような生徒がいたら、放置しておくわけがないです。

では、最後にお約束で。

芝国際の予想・結果R4偏差値推移

説明は割愛します。

試験日2021/12
予想R4
2022/3
結果R4
2022/5
予想R4
2022/7
予想R4
2022/9
予想R4
2022/10
予想R4
2022/11
予想R4
2022/12
予想R4
2023/3
結果R4
2/1午前35未公開35434343444455+11
2/1午後37未公開37434444454557+12
2/2午後36未公開36434344454557+12
2/3午後37未公開37434444454555+10
2/5午後37未公開37434343454555+10

何があったかは・・・唐突ですが、以下、ご参考まで。

本来のR4の定義と、オン・ザ・ロード「さらに詳しい入試データ」のデータを踏まえると、2/1~2/2の結果R4は「算出不可」なのでは?と思われた方、↓クリックお願いします。

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