12/3追記 12/3時点では、栄東7449、開智7754、開智所沢7851です。
12/2に埼玉出願が開始し、初日は栄東はのべ6,328人が出願しました。
https://www.sakaehigashi.ed.jp/shutsu2025.pdf
(ちなみに開智所沢は今年は初日時点の公表なし、でした)
前年(2023年)の初日出願者数と比べると、栄東は27%増です。
確かに栄東は2025年度からA日程(1/10(東大)と1/11(難関大))を併願可能になったのですが、それにしても、今回1/10(東大)だけでのべ2,802人出願しております。
これは前年(2023年)のA日程(1/10+1/11、併願不可)の初日出願合計(3,013人)に匹敵する人数です。
栄東が大幅増加したことを考えると、開智所沢の(もう決めつけてますが)増加分は、栄東から開智所沢に流れた訳ではなく、単に東京方面からの開智所沢受験者が純増した、ということになると思います。
栄東の初日出願者数推移
2021年12月以降の、出願初日の、のべ出願者数の推移です。
(開智所沢は2023年と2024年、2024年は12/2時点では未公表)
2024/12 | 2023/12 | 増加率 | 2022/12 | 2021/12 | |
栄東 | 6,328 | 4,986 | +27% | 5,595 | 4,711 |
開智所沢 | 3,625 | – | – | ||
(開智) | 3,379 | (※) | (※) |
※2022年までは、開智は出願初日(12/1)時点では、出願者数を(市進で)公表していなかった、はずです。
上記の栄東の増加は、ある意味、王者の底力を示したようなものですが、少なくとも当方は想定外でした。
ということで、次に、どの試験区分が増加したのかを見てみます。
栄東の試験区分別の出願者数推移
特に今回(2024/12)は前回と単純比較するのはやや乱暴なのですが、過去4年ほど試験区分別の初日出願者数を遡ってみました。
2024 | 2023 | 差 | 2022 | 2021 | |
1/10A東大 | 2,802 | 2,084 | +718 | 2,213 | 1,838 |
1/11A難関大 | 1,631 | 929 | +702 | 1,154 | 1,006 |
1/12東大 特待4教科 | 550 | 592 | -42 | 689 | 536 |
1/12東大 特待算数 | 47 | 42 | +5 | 57 | 53 |
1/16B日程 | 995 | 1,066 | -71 | 1,168 | 1,053 |
1/18東大II | 303 | 273 | +30 | 314 | 225 |
計 | 6,328 | 4,986 | +1,342 | 5,595 | 4,711 |
結局、A日程合計(1/10+1/11)が大きく増加した、ということです。
なお、昨年度と今年度の試験制度の違いは以下のとおりです。
昨年度:1/10と1/11の一方のみ受験可、定員は合計で東大40名、難関大100名。
今年度:1/10と1/11の両方受験可、定員は1/10東大40名、難関大40名。1/11難関大60名。
よって、御三家受験層あたりは今年度は1/10に受験しそうですが、この定員割り振りから、意外に難関大は(上位層が抜ける)1/10のほうが受かりやすいかも、と考えて1/10も出願した、という層もいた、ということなんでしょうか・・・
日能研は栄東受験に慎重になった?
ここからは(も)、当方の単なる仮説です。
なんで当方が上記の栄東の受験者数増が想定外だったかというと、公開模試の度に公表される「志望校集計と分布表」から、栄東の志望者数が大きく減少していたためです。
直近の「志望校集計と分布表」は以下です。
※ここでは、計測タイミングを揃えるため、集計時点2024/12/1と2023/12/3で比較します。%の意味は後述します。
2024男子 | 2023男子 | 差 | 2024女子 | 2023女子 | 差 | |
1/10A東大 | 340 73.8% | 447 63.3% | -107 | 134 71.6% | 232 55.6% | -98 |
1/11A難関大 | 300 52.7% | 198 42.9% | +102 | 167 47.9% | 137 34.3% | +30 |
1/12東大 特待4教科 | 159 48.4% | 173 42.2% | -14 | 41 68.3% | 57 40.4% | -16 |
1/16B日程 | 155 40.6% | 103 32.0% | +52 | 78 39.7% | 78 23.1% | 0 |
1/18東大II | 80 58.8% | 102 53.9% | -22 | (34未満) | 43 46.5% | -10 以下 |
少なくとも1/10A東大は『日能研内部生だけが受験者母集団ならば』減るはずです。(もちろん違います)
一方で、上表、今回は志望者数のうち合格ゾーン(要するに持ち偏差値が予想r4以上の志望者)の割合(%)を書いてみたところ、今年度は総じて、合格ゾーンの志望者占率が上昇しています。
ということは。。。
これまではやや持ち偏差値的には厳しい受験者も(本部連中から〇の遠吠えで1/10は栄東受けろ、合格したら東大特待うけろ、不合格だったらB日程受けろと言われて)栄東を受けていたが、今年度はそのような受験者は栄東を敬遠している、ということではなかろうか、と。
じゃあその人たちはどこへ・・・(以下記事に続く)
コメント
いつも興味深く読んでいます。
私も PDF をダウンロードしてビックリした一人なので、コメントします。初日はばらつきが多く、最終トレンドを見極めるためには1週間ぐらい様子見ですかね。(様子見をするのはウォッチャとしてで、今回、受験の人はいい番号を取るために、様子見なんてせずにすぐに出願してください。)
プラス材料としては、A日程の排他出願がなくなって、W出願が増えた。さいたま新都心のホテル会場を押さえるために、いつもより早めに出願した人が多かった。前回の会場、東大宮と西大宮とニューシャトルで数駅ではどんぐりの背比べで、それほど焦る必要もないですが、今回は、さいたま新都心のホテル会場なら、コクーンで食事して歩いて1月10日午後の淑徳与野医進に直行できるので、それが理由かも。
でも、やっぱり、初日に27%増は想定外でしたね。A東大はボリュゾが受ける偏差値帯でなくなり、出願数が減るのを学校側も想定していたと思ったのですが、初速では増えましたね。(でも、この勢いが最後まで続くのかは半信半疑です。)
一方、開智所沢は初日の発表はなかったのですが、明日の午前中には更新されるのでは?こちらは前回はサクラタウンのプラチナチケット200席が受付け1時間以内で完売してしまいましたが、今回は校舎会場で1800席あるので焦って出願する必要ないでしょう。ただ、さいたま新都心やら南浦和にある外部会場980席は、15時過ぎには完売していました。
カウンターパートの数字が開かないと、気持ち悪いですし、初日は年度によるバラつきがあるので、一週間は様子見ですかね。
コメントいただき、ありがとうございます。
出願初日って、バラつきありますか。。。当方、初日しか気合入れて見てなかったりします。
あと、場慣れの観点で、当方は学校受験派なのですが、たしかに淑徳与野の例だとホテルが負担少なくていいですね。これは全く気づきませんでした。
予想R4を珍しく信用すると、1/10東大は60、1/11難関大は59で誤差の範囲ですが、結果R4では少し差がつきそうな気はします。
しつこい連投が続きますが、
よくよく考えたら、A日程が排他出願から、W出願可能になったので、
2023年 2084+929=3013
2024年 Max(2802, 1631)=2802
と考えると、謎の大幅出願増があったわけではないですね。
もちろん、A難関(1/11am)の全員がW出願しているわけでないでしょうが、6割がW出願していると考えると、A日程(1/10am+1/11am)の異なり出願数は3400人ぐらいになります。そう考えると、今回は、ホテル会場を押さえるために出足が早かったと考えると、例年とそんなに変わらないような気がしてきました。
模試の志望者が減っているのは、日能研の実データだけでなく、森上研究所所長の記事でも言及されているので、最終的な異なり出願数は微減というところでは?今回の大幅増はW出願によるものでしょう。
1/10am+1/11amのW出願、当方はそこまでは多くないと思うものの、でもそれ以外に大幅増の理由が見つからないですね・・・
2025年は1/10が金曜で、個人的には我が家の2020年受験時と同じ曜日だな・・・と思い出しました。
とりあえず今年は12/1が日曜で昨年と比較しずらい(市進では12/2同士で昨年と比較してますが、さすがに出願初日と2日目では違う)ので、曜日が一周する1週間は様子見、でよいのかも。