2020年4月以降、オンライン学校説明会に20校以上参加しました。情報収集がメインになる5年生以下の親にとっては意外にオンラインで充分であり、メリットもあるように思えます。
オンライン学校説明会の開催方式
オンライン学校説明会の開催方式は、大きく2種類あります。
①ライブ配信型(リアルタイム型、双方向対話型)
②動画配信型(録画映像配信型)
①はzoom、②はyoutubeを使う方式が多いです。
どちらの方式でも基本的にmirai compass等から事前予約を行うと、会議(または動画)アクセス用URLがメールで連絡される、という点は同じですが、実際には以下のような差異があります。
①(リアルタイム)のメリット(②(動画配信)と比較して)
- ①は保護者・受験生側からチャット等でその場で学校に質問等ができる。(②は学校から保護者・受験生への一方向の配信)
- ①は臨場感がある。(②は録画)
①(リアルタイム)のデメリット(②(動画配信)と比較して)
- ①は説明会(会議)の参加可能人数に制限がある。(②は制限無し)
- ①は参加日時が固定。(②は閲覧可能期間内ならいつでも可)
- ①は通信回線がある程度早い環境でないと動画が途切れる。(②は最悪途切れてもその部分だけ再生し直せばよい)
最近では、学校説明会としては②(動画配信)で開催し、別途、個別相談を希望する保護者とは①(リアルタイム)で個別に実施する、といった方式をとる学校も見かけるようになりました。
僕はもともと学校説明会であれこれ学校に聞く方ではないですし、子供が5年生以下であれば特段の個別相談は必要ない人が多数かと思います。その場合、①(リアルタイム)よりも②(動画配信)の方がありがたいです・・・
ちなみに現時点で最も素晴らしく思えたオンライン学校説明会は、断トツで吉祥女子です。非公開なので詳細は書きませんが、質・量ともに充実していて、動画配信なのに感動すら覚えました。
従来の学校説明会との差異
(動画配信の)オンライン学校説明会と、2019年までの対面での学校説明会とは何が違うか、昨年10校以上の対面での学校説明会に参加した経験を踏まえて比較してみましたが・・・
対面での学校説明会でも、基本的には学校側からの一方向の説明であり、以下のような説明がされる点は対面でもオンラインでも(下記4点目以外は)全く同じ、と言って良いかと思います。
- 校長からのお話(教育理念)
- 学校の年間行事の紹介(主に課外活動)
- 学校の特徴に関する説明(授業、部活・課外活動、進学実績)
- 【2020年新規】2020年3月以降のコロナを受けた取り組み内容
- 2021年向け募集要項(予定)、試験に関する説明
上記のうち4点目「コロナを受けた取り組み内容」について、4月からオンラインで6時間授業を開始したなど、早くから対応ができている学校の方が良い印象がありますが、学校選びの段階では、この点だけであまり過大に評価すべきではないと思います。
具体的には、学校によってはコロナ以前から、1人1台タブレット配布とか、オンラインでの宿題提出とかを実施していたので、そのような土台があった学校はスムーズにオンライン授業に移行できたようです。一方で、先生と生徒の対面での対話を重視している学校であれば、オンラインでの取り組みが慎重になるのは止むを得ないです。
なお、学校からの説明以外では、以下のような、オンラインでは確認できない(実際に学校に行ってみないと分からない)ことはあります。
- 家から学校までの通学経路・通学時間
- 学校の施設(2019年までは学校説明会の後に校内を見学できた。学校によっては授業を垣間見れたほか、学食も開放されていた。)
1点目は、電車の時間はジョルダン等を使って調べるぐらいは容易にできますが、学校の最寄り駅から学校まで10分以上歩く場合、実際に歩いてみないと分からないです。
2点目は、何故かオンライン動画では紹介されない学校が意外に多いです。確かにこれも、結局は自分で見てみないと分からないものかも・・・
あと、オンライン学校説明会では、学校パンフレットはほぼ配布されません。確かに従来の学校説明会でも、パンフレットの中身には殆ど触れず、説明会用のパワーポイント資料のレジュメが紙で配布されて、それに沿って説明されていたことが多かったです。
なお、紙媒体の学校パンフレット入手方法については以下をご参照ください。
オンライン学校説明会の開催状況
2020年6月22日時点で、既にオンライン学校説明会が開催済もしくは予約開始済の学校比率をざっと調べてみました。対象は、女子校・共学校65校(日能研R4偏差値48ぐらい以上)、男子校20校(日能研R4偏差値55ぐらい以上)です。
- 女子校 37%(35校中13校)
- 共学校 17%(30校中5校)
- 男子校 30%(20校中6校)
2020/7/12 追記:上記を再度確認したところ、以下の通りでした。女子校は御三家など一部を除き、オンライン説明会もしくは何らかの動画配信を実施(7月実施予定含む)している一方、男子校は特段動きなし、でした。
- 女子校 83%(35校中29校)
- 共学校 67%(30校中20校)
- 男子校 30%(20校中6校)
2018年・2019年であれば、5月の合同説明会(*)では、御三家含めて対面での対話ができていたことを考えると、やはり低い比率に思えます。もっとも、御三家あたりは、もともと個別の学校説明会は秋にしか開催されなかったような気もします。
(*)合同説明会は、多数の学校が集まって1つの外部会場で行われます(大規模なものは有楽町の東京国際フォーラムなどで開催)。就職活動のときに合同「会社」説明会に行ったことがある方は、「会社」を「学校」に置き換えれば会場のイメージがつくかと思います。当然ながら、2020年は開催できない状態が続いています。
おそらく今後、従来よりも参加人数は絞って、感染対策を施した上で、オンラインではない学校説明会を開催する方向になるのでしょうが、予約が取りづらい、他の学校と日程がバッティングする、等の問題が発生することになるかと思われます。
オンライン学校説明会になったことによる恩恵
我が家の場合、長女が4年生で、これから学校選びの段階なので、もしコロナが無かったら、(学校に出向く必要がある)学校説明会にはまだ行っていなかったはずです(合同説明会のみ参加)。
コロナのおかげで、特に動画配信型のオンライン学校説明会については幅広く参加できました。自宅から、自分が空いている時間に動画を見れるので。(少しはポジティブに考えましょう)
まだ暫くはオンラインが中心になるので、引き続き動画配信型の説明会を中心に情報収集していく予定です。
続きは以下の記事で。
なお、学校説明会そのものについては、以下の記事を参照ください。
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