3年前にお世話になった「マイニチノウケン」の6年生のみ期間限定公開「入試問題複写速報」、2023年も「入試問題特設サイト」という名称で1/5から公開されるようです。
これ、10年以上前からあるコンテンツのようです。
僕は日能研通塾生向けサイト「マイニチノウケン」で入試直前にぜひ利用したいコンテンツ2つのうちの1つと考えていますが、以下、3年前に、実際にどのように利用したか等を書いてみます。なお、もう1つの受験直前に利用したい「マイニチノウケン」のコンテンツである「合格HOTLINE」については下記記事をご参考ください。
「2023入試問題特設サイト」について
「2023入試問題特設サイト」は当然まだ公開されていないので、以下、過去の「入試問題複写速報」をベースに想定で書きます。
「2023入試問題特設サイト」へのアクセス
マイニチノウケンのログイン時画面に「2023入試問題特設サイト」のリンクバナーが表示されるはずです。
「2023入試問題特設サイト」の表示画面(想像)
どうやら当方の知る2020年とは少し異なるようです・・・
2020年の場合は、まず「男子校」「女子校」「共学校」のいずれかをクリックすると、そのカテゴリ内で、「入試問題複写速報」を表示する学校の一覧、および問題・解答用紙・解答の公開状況が表示されていました。
学校名、試験日(試験名)、問題・解答用紙・解答のボタンの他、たしか掲載予定日が記載されていたはずです。なお、対象となる学校は関東圏でした。
2023入試問題特設サイトでは、学校名での検索のみになるようです。あとは種別(問題・答案・解答)での絞り込みもあるようですが、利用する側としては種別を絞り込むことは無いように思います。
「2023入試問題特設サイト」の公開対象となる学校・試験
ここは2020年と特段変わらなそうです。
全ての私立中学について問題等が公開されるわけではありません。
以前は「2回目以降の入試にチャレンジする受験生のために、1回目の入試で出題された入試問題の複写と解答を、PDFファイル形式で掲載しています。」とのことでしたので、ここは2023年も同様のようです。あと、偏差値が一定値以上の、関東圏の学校に絞っているようでした。
- 男女ともに御三家は公開対象外(複数回試験がないため)
- 早慶では、男子の早稲田(2/1)のみが公開対象
- 男子難関校では早稲田のほか、聖光、海城、本郷、芝等の初回試験が公開対象。
- 女子難関校では豊島岡、鷗友、吉祥女子、浦和明の星、頌栄等の初回試験が公開対象。
- 共学難関校では渋幕、渋渋、広尾学園、市川、栄東等の初回試験が公開対象。
あと、2023年は、第1回が4教科、第2回以降が2教科のときは、第2回に向けてのサービスのため、2教科で掲載されるようです。
よって、広尾学園小石川や芝国際は公開対象になった場合は2教科での掲載になるかと。
「入試問題複写速報」の公開タイミング
2020年は、おおよそ、問題・解答用紙は当日、解答(日能研作成)が翌日(午前中が多い)でした。一部例外はありました。
上記の通り「2回目以降の入試にチャレンジする受験生のために」作成しているので、特に2/1が1回目、2/3が2回目の試験の学校の場合は2/2早々に解答まで公開しようとするはずです。
「入試問題複写速報」の公開対象とフォーマット
もちろん以下は2020年の場合です。
問題と解答用紙は各学校から提供されたものをスキャンして公開していたかと思います。
なお、問題用紙について、マイニチノウケンでは入試問題複写速報以外でも、各校の過去問をおおよそ5年分以上ダウンロードできるのですが、そちらは実際の問題のスキャンではなく、間隔を詰めたり図などの位置とかを編集したりしているものなので、また、国語の問題文が無いので、僕は殆ど使用していませんでした。その点、「入試問題複写速報」の問題は実際の問題のスキャンなので問題なかったです。これは2023入試問題特設サイトもおそらく同じです。
但し、「入試問題複写速報」は解答は(問題より少し遅れて)公開されますが、原則、解説はありません。
あと、スピード優先なので、後日、解答について修正が入ることはあります(修正連絡付き)。これは仕方ないです。
1点、2023年は2020年と比べて劣化した点がありそうです。
2023年からか、もっと前からかは分かりませんが、国語の問題は掲載対象外になるようです・・・
「入試問題特設サイト」の利用目的
利用目的は、主に2つです。
2回目以降の入試にチャレンジする前に過去問として利用
日能研が想定している、本来の利用目的に沿った利用方法かと思います。
但し、試験までの日数が少ない(千葉・埼玉の一部を除く)ので、また、解説は無いので、どちらかと言うと第1回の出題・解答形式を含め慣れておくことを主眼としたものかと思います。
もちろん第一志望(を複数回受験)であれば、問題と解答を入手して1回目の試験の振り返りを行い、不明点などあれば問題と解答を持って日能研に行って先生に聞くことで不安を解消できるかもしれません。
ちなみに、鴎友は第2回は第1回よりR4偏差値が約5ポイント上昇しますが、第2回の合格者の3割ぐらいは第1回不合格者だとか聞いた覚えがあります。他の学校でも同様で、偏差値が上昇しても(栄東のように明確に複数回受験生にアドバンテージを与えていなくても)第1回不合格で第2回目以降で合格、というケースは少なくないです。
あと、鷗友は2021年に算数の解答用紙のフォーマットに一部変更がありましたが、このように、もし当年度になって何か出題の形式面を変えているなら、1回目の問題や解答用紙を見て置くだけでも意味があります。
当年度の時事問題対策として利用
特定の学校向けではなく、時事問題対策としての利用です。時事問題対策について、まずは「重大ニュース」を読み込むことが必要ですが、実際にどのような時事問題が出題されるかを把握するのであれば、実際の入試問題の時事問題が演習に最適かと思います。
詳細は、以下の記事を参照ください。
「入試問題複写速報」以外の当年度の入試問題の入手方法
「入試問題複写速報」以外で、当年度の過去問を入手できる可能性があるものとしては、四谷大塚の過去問データベースがあります。実際の入試問題と同じフォーマットで昨年度以前の過去問を準備するためには唯一無二の役に立つサイトですが、昨年度に確認していた限りは、関東圏以外については速報で掲載していることがある一方、関東圏は速報は多くは無かったと記憶しています。
2023年向けも、既にサイトは開設されているようです。
なお、当方は過去2年は入試問題特設サイト(入試問題複写速報)は見れませんでしたので、時事問題を入手するには、これらのネットで公開されたものしかなかったです。
その限られた情報源に基づく、過去2年の時事問題に関する記事は以下です。
その他
2023年、栄東は保護者控室(体育館)の壁に試験問題の貼り出しを行うか分かりませんが、以前は以下の記事の通り、日能研通塾生は「入試問題複写速報」で問題は確認できたので、問題を携帯カメラで撮影する必要性は元から全くありませんでした。
最後に、合格HOTLINEは今年、提供データ量が半減(以前は過去2年分でしたが現在は過去1年分)し、2023入試問題特設サイトは国語の問題が非掲載になり、ややサービスダウンを感じます。
コロナ前と比べると、入試当日の校門前での応援とかいう迷惑行為も引き続き自粛するのであれば、その分、入試問題特設サイトには労力をさけるように思いますが・・・
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