2022/5/30に日能研の予想R4偏差値が更新されました。
3月末に公開された「結果R4偏差値」から特段の変更は無いのですが、いくつか気づいたことを書いてみます。
今回の「予想R4偏差値」の比較対象
今回公開された「予想R4偏差値」は5/12版で、今回はこれと、3月末に公開された2022年の入試結果を反映した「結果R4偏差値」となります。
なお、2022年の「結果R4偏差値」の変動については以下の記事を参照ください。
昨年12月(5年生時)のpre合格判定テスト向けの志望校登録のあと、内部生は3月に再度、本部から志望校登録依頼がありました。
その後、4/5と5/1に公開模試があったのですが、「結果R4偏差値」から特段変更が無い、ということは、3月は何のための志望校登録だったのか…
ただ、6/26の志望校判定テストに向けては、再々度、志望校登録依頼が来ています。
都市大付の試験日程変更等は反映
都市大付は2022年3月に、2023年の試験日程等の変更を公表しました。
今回、都市大付の試験日程等の変更に対しては、R4偏差値に変更が入っています。
(2022年まで:変更前)
回 | 日程 | 定員 Ⅱ類 | 定員 Ⅰ類 | 教科 | 配点比 (国算:理社) | 2022年 実績R4 |
1 | 2/1午後 | 40 | 80 | 4科または2科 | 2:1 | 61 |
2 | 2/2午前 | 20 | 40 | 4科 | 4:3 | 59 |
3 | 2/4午前 | 10 | 20 | 4科 | 4:3 | 59 |
4 | 2/6午前 | 10 | 20 | 4科 | 4:3 | 62 |
(2023年:変更後)
回 | 日程 | 定員 Ⅱ類 | 定員 Ⅰ類 | 教科 | 配点比 (国算:理社) | 2022/5 予想R4 |
1 | 2/1午前 | 10 | 40 | 4科 | 未公表 | 56 |
2 | 2/1午後 | 40 | 60 | 2科 | – | 61 |
3 | 2/3午前 | 20 | 40 | 4科 | 未公表 | 59 |
4 | 2/5午前 | 10 | 20 | 4科 | 未公表 | 59 |
ここで少し過去に遡りますが、都市大付の各日程のR4偏差値は、ここ5年で見てもなかなか予想が難しい動きをします。
2018年実績R4は何故か第4回(2/6)が最も低く、その後4年間は第2回・第3回が最も低いです。
以下、単なる個人的な意見ですが、
2023年は上記傾向および定員を考えると(従来の第2回・第3回に近い)第3回が狙い目のように見えます。
とは言え、2/2午前と比べると2/3午前は競合校が少ない(海城や浅野は偏差値が高すぎるため、主に都立や国立の併願が想定された)ので、明らかにR4偏差値が下がる、までは言えなそうですが。
なお、2/1午後は定員減+2教科入試になるため、偏差値は更に上がるような気がします。
2/1午前は予想材料無しのためノーコメント(ただ、他の日程のR4偏差値を踏まえると、今回公表のR4偏差値よりも上がる可能性は少なそう)、2/5午前は従来の2/4午前・2/6午前に準ずるものの、本郷・広尾・攻玉社あたりとは競合する日程になるので、2/6午前の2022年実績R4よりは下がると想定され、今回公表のR4偏差値はまぁ妥当なところかと。
いずれにしても変動要素がいろいろあるので、おそらく次回(7月末公開)も変動あるかと思います。
日本学園と芝国際は一切未反映
2023年入試においては、特に以下2校に注目が集まっていると思います。
●日本学園:2029年度から明治大学への推薦枠がある(我が家の受験生は女子なので、詳細は当方は知らないのですが)
●芝国際(現:東京女子学園):2023年から共学化・校名変更、校舎も新築
今回、「予想R4偏差値」では両校ともに掲載されていますが・・・(2022年「結果R4偏差値」には両校ともに掲載なし)
どちらも、更に前の2021年12月「予想R4偏差値」から全く変動ありません。
両校ともに2023年はそんな偏差値の訳がなく、今回の両校の「予想R4偏差値」は無視すべきです。
【日本学園】
試験日 | 2021/12 予想R4 | 2022/3 実績R4 | 2022/5 予想R4 |
2/1午前(注:2022年) | 35 | 未公開 | 35 |
2/1午後(注:2022年) | 35 | 未公開 | 35 |
2/3午前(注:2022年) | 35 | 未公開 | 35 |
2/5午後(注:2022年) | 35 | 未公開 | 35 |
なお、日能研の「予想R4偏差値」「結果R4偏差値」どちらの表も、偏差値34以下の学校の記載は1校もありません。
ちなみに、既に日本学園は2023年向けの募集要項を公開しています。
これによると、試験日は2/1・2/4・2/5(いずれも午前)、試験科目は2科または4科から選択、とのことです。
ちなみに明大中野の「予想R4偏差値」は2/2午前が58、2/4午前が57です。(明大明治、明大中野八王子は割愛)
【芝国際(現:東京女子学園)】
試験日 | 2021/12 予想R4 | 2022/3 実績R4 | 2022/5 予想R4 |
2/1午前(注:2022年) | 35 | 未公開 | 35 |
2/1午後(注:2022年) | 37 | 未公開 | 37 |
2/2午前(注:2022年) | 36 | 未公開 | 36 |
2/2午後(注:2022年) | 37 | 未公開 | 37 |
2/5午前(注:2022年) | 37 | 未公開 | 37 |
ただ、日本学園と違い、2023年入試に関する正式な情報は9月頃に公開される募集要項まで待って欲しいとのことなので、日程や試験科目についての記載は今回は控えておきますが、違うとだけ書いておきます。
なお、当サイトではお約束の、広尾学園小石川の偏差値推移表については、今回は2022年実績R4偏差値が未公開だった2/3午後に(2/2午後・2/4午後と同じ)58がセットされたのみです。
試験日 | 2020/7 予想R4 | 2020/12 予想R4 | 2021/3 実績R4 | 2021/12 予想R4 | 2022/3 実績R4 | 2022/5 予想R4 |
2/1午前 | 40 | 43 | 49 | 51 | 54 | 54 |
2/1午後 | 40 | 48 | 53 | 58 | 61 | 61 |
2/2午後 | 40 | 47 | 53 | 55 | 58 | 58 |
2/3午後 | 40 | 47 | 54 | 56 | 未公開 | 58 |
2/4午後 | 40 | 47 | 55 | 56 | 58 | 58 |
今回、あえて広尾学園小石川の初回入試前の7月末時点の「予想R4偏差値」も記載しました。
また今回も、日本学園も芝国際も7月末の「予想R4偏差値」では40あたりで仮設定されるんでしょうか・・・
さいごに
一応、目視で今回の「予想R4偏差値」と3月「実績R4偏差値」をR4偏差値55以上で比較してみたところ、なぜかラ・サールが63⇒62に1ポイントダウンしていましたが、それ以外は(上記の2/3午後の広尾学園小石川のような、実績R4が未公開だったものを除くと)とくに差異は無かったです。
コメント