2024/3/27 2024年の結果R4の記事は以下になります。
2023/12/25に日能研の予想R4偏差値が更新されました。
この時期、大きな変動はもちろんありません。
今回の「予想R4偏差値」の比較対象
今回公開された「予想R4偏差値」は12/14版です。
その前は11/21版予想R4ですので、今回は12/14予想R4と11/21版予想R4を比較します。
前回11/21版(12/4公開)の「予想R4偏差値」の変動については以下の記事を参照ください。
また、前々回10/19版(11/6公開)の「予想R4偏差値」の変動については以下の記事を参照ください。
さらに前、前々々回9/21版(10/10公開)の「予想R4偏差値」の変動については以下の記事を参照ください。
似たような記事ばかりですね・・・
なお、12/14版の予想R4偏差値は、12/3の公開模試における受験生の志望校登録状況が反映されたものとなります。
今回のR4偏差値の変動一覧
R4偏差値55以上で12/14版予想R4偏差値に変動があった学校を対象に、前回との比較を表にしました。
〇男子
試験日程 | 学校名 | 11/21版 | 12/14版 | 差 |
1/23 | 芝浦工大柏1 | 55 | 56 | +1 |
2/1 PM | 獨協 | 54 | 55 | +1 |
2/4 | 巣鴨 | 57 | 58 | +1 |
2/5 | 法政大学 | 55 | 56 | +1 |
巣鴨と法政大学は2022/12予想R4に戻っただけです。
獨協は2023結果R4(52)からは3ポイント上昇していますが、これも2022/12予想R4は54でした。
〇女子
試験日程 | 学校名 | 11/21版 | 12/14版 | 差 |
1/23 | 芝浦工大柏1 | 55 | 56 | +1 |
2/5 | 法政大学 | 55 | 56 | +1 |
男子の変動から、男子校が除外されただけです。
なお、立教推薦枠拡大が報じられた香蘭とか、逆にイメージダウンが懸念される日大系列、かえつ有明、あと、北里研究所との法人合併に向けた動きが報じられた順天も変動ありません。
それでは、いつものコーナーです。
開智所沢の変動について
先に結論を書くと、今回も相変わらず殆ど変動ありません。
以下の通り、1/15AMが1ポイント上昇したのみです。(男女同じ偏差値)
試験日程 | 教科 | 試験名 | 9/21版 予想R4 | 10/19版 予想R4 | 11/21版 予想R4 | 12/14版 予想R4 | 差 | 参考 12/14 開智R4 |
1/10 AM | 4科 | 第1回 | 45 | 46 | 47 | 47 | 0 | 54 |
1/11 AM | 4科 | 特待A | 48 | 48 | 48 | 48 | 0 | 61 |
1/12 AM | 4科 | 特待B | 46 | 46 | 46 | 46 | 0 | 54 |
1/12 PM | 算数 1教科 | 算数 特待 | 48 | 48 | 48 | 48 | 0 | 61 |
1/15 AM | 4科 | 第2回 | 44 | 44 | 44 | 45 | +1 | 53(+1) |
2/4 AM | 4科 or2科 | 日本橋 併願 | 44 | 44 | 44 | 44 | 0 | 日本橋58 開智54 |
開智所沢については、上のほうでリンクを貼った過去3回の記事でも、いろいろ書きました。
また、以下は12/1に出願開始となった際に書いた記事です。
既に上記記事で、「もはやお家芸ですが、どこかの大手塾の開智所沢の予想R4偏差値が大きくハズしていることはほぼ間違いないです。」と言ってしまっているので、これ以上もはや書くことないです・・・(2024/1/14 各試験とも、開智・開智所沢の合格最低点がかなり異なっている(開智所沢の方が低い)ようですね・・・)
と、ここで唐突ですが、当ブログでは非常に珍しく、コメントを頂戴いたしましたので紹介します。(記事の構成が前回と全く同じですね・・・)
日能研は模試終了2日後ぐらいに下記のリンクで志願者数の一部を公開しています。なお同じページを使い回すため、古い模試情報は見えなくなります。(したがって数字はうろ覚えです。)
日能研全国公開模試 2023年12月23日 志望校集計と分布表10月の模試から11月の模試で開智所沢は男女計で130から170に増えていたので、偏差値の変動はその結果でしょう。12月の模試では170台なので次の偏差値はそのままでしょうね。
YT様よりコメント
ということで、上記ページ(志望校集計と分布表)について、12/3公開模試時点(日能研ホームページ上では既に上書き削除済)と12/23公開模試時点を比較してみました。
このブログでは通例、男女別々に表にするのですが、開智所沢は男女別定員制ではないので、今回は試験日程ごとに記載してみます。(算数特待と日本橋併願は志望者が少ないため割愛)
また、同一の試験を受験して合否判定を行う開智も志望者数だけ参考までに記載します。
〇1/10 AM<第1回>(志望者内訳、カッコ内は人数比率)
学校 | 性別 | 予想 R4 | 12/3 計 | 12/3合格 ゾーン | 12/3可能 ゾーン | 12/23 計 | 12/23合格 ゾーン | 12/23可能 ゾーン |
開智所沢 | 男子 | 47 | 90 | 48(53.3) | 27(30.0) | 114 | 55(48.2) | 46(40.4) |
女子 | 47 | 102 | 42(41.2) | 46(45.1) | 120 | 61(50.8) | 46(38.3) | |
(参考)開智 | 男子 | 54 | 157 | 65 | 15 | 187 | 67 | 25 |
女子 | 54 | 183 | 74 | 20 | 194 | 77 | 32 |
全体としては12/3から2割弱、志望者が増えており、特に女子は(あくまで予想R4に基づく)合格ゾーン(合格可能性80%以上)の人数が大きく増加している一方、男子は(あくまで予想R3(ホームページには公開されない)に基づく)可能ゾーン(合格可能性50%以上80%未満)の人数が増えています。
また、男女とも合格ゾーン+可能ゾーンで約89%を占めており、可能ゾーン以下の志望者はかなり少なくなっています。
一方で、開智も特に男子で志望者が増えていますが、開智の場合は男女とも、可能ゾーン以下の志望者が増加しています。
しつこいですが、あくまで予想R4に基づくと、開智では可能ゾーン以下でも、開智所沢では合格ゾーンになる志望者は結構いるように見えます。偏差値50前後の、最も人数が多いボリュームゾーンですし。
以上より、開智所沢志望者は、あくまで予想R4に基づけば十分合格可能性がある層が占めるものの、可能ゾーンはもちろん合格ゾーンぎりぎりでもかなり厳しいと予想します。
〇1/11 AM<特待A>(志望者内訳、カッコ内は人数比率)
学校 | 性別 | 予想 R4 | 12/3 計 | 12/3合格 ゾーン | 12/3可能 ゾーン | 12/23 計 | 12/23合格 ゾーン | 12/23可能 ゾーン |
開智所沢 | 男子 | 48 | 37 | 22(59.5) | 2(5.4) | 45 | 28(62.2) | 3(6.7) |
女子 | 48 | 37 | 22(59.5) | 1(2.7) | – | – | – | |
(参考)開智 | 男子 | 61 | – | – | – | 35 | 19 | 1 |
女子 | 61 | – | – | – | – | – | – |
A判定の志望者が34人以上の試験区分のみ公表されるため、特に女子の志望者傾向はなんとも言えないものの、男子だけ見ると、合格ゾーンが62%を占めてはいますが、いかんせん、予想R4が13も上の開智志望者を含めて考えると、合格ゾーンぎりぎりでは太刀打ちできません。
〇1/12 AM<特待B>(志望者内訳、カッコ内は人数比率)
学校 | 性別 | 予想 R4 | 12/3 計 | 12/3合格 ゾーン | 12/3可能 ゾーン | 12/23 計 | 12/23合格 ゾーン | 12/23可能 ゾーン |
開智所沢 | 男子 | 46 | – | – | – | 37 | 22(59.5) | 9(24.3) |
女子 | 46 | – | – | – | 36 | 19(52.8) | 10(27.8) | |
(参考)開智 | 男子 | 54 | 52 | 20 | 10 | 69 | 24 | 18 |
女子 | 54 | 53 | 24 | 8 | 60 | 29 | 12 |
そもそもなんで<特待B>の予想R4が特待生試験ではない<第1回>より低いのか、という疑問があるのですが、これは開智も同様のことが言えるので、ここでは気にしないことにします。(当方が分からないだけですが)
<第1回>同様、男女とも合格ゾーン+可能ゾーンで80%以上を占めていますが、この試験区分に関しては定員が開智所沢45名、開智が85名と大きく異なります。
12/25時点では開智所沢と開智の出願者数はほぼ同じですが、定員が少ない分、相対的に開智所沢は<第1回>よりも更に厳しい結果になる(結果R4は上昇する)ことが予想されます。
〇1/15 AM<第2回>(志望者内訳、カッコ内は人数比率)
学校 | 性別 | 予想 R4 | 12/3 計 | 12/3合格 ゾーン | 12/3可能 ゾーン | 12/23 計 | 12/23合格 ゾーン | 12/23可能 ゾーン |
開智所沢 | 男子 | 45 | 52 | 28(53.8) | 16(30.8) | 65 | 34(52.3) | 23(35.4) |
女子 | 45 | 55 | 26(47.3) | 20(36.4) | 72 | 28(38.9) | 35(48.6) | |
(参考)開智 | 男子 | 53 | 103 | 32 | 37 | 109 | 27 | 27 |
女子 | 53 | 100 | 34 | 21 | 101 | 27 | 40 |
まず、第2回については、第1回受験者には30点加算などの優遇がある(注:栄東Bは複数回(事実上は栄東A)受験者に30点加算されるが、開智所沢・開智は第1回受験者に限定している)ので、第1回・第2回ともに受験する受験者はそれだけで大きく有利、に見えます。
12/23時点で、特に女子の可能ゾーン志望者が増えたのは、この優遇措置を使えば十分合格を狙える、と判断した保護者が結構いたため、のような気がしますが・・・
でも、第2回受験者の多くは第1回も受験する、と考えておくのが自然です。
この日程でも、男女とも合格ゾーン+可能ゾーンで約87%を占めており、また、なぜか開智の合格ゾーンの人数はやや減っていますが、それでもやはり、あくまで予想R4に基づく開智所沢の合格ゾーンの志望者は苦戦するように思われます。
以上より、傾向をまとめてみると・・・
- 12/3時点よりも12/23時点の方が志望者が増えている。このことからも、今回更新された(12/3公開模試結果に基づく)予想R4よりも結果R4は上昇する可能性が高い。
- あくまで予想R4に基づくと、合格ゾーン+可能ゾーンで志望者の80%以上を占めている。つまり、前年度に派手にやらかしたどこかの新興校の状況を踏まえ、保護者も開智所沢の予想R4が全然アテにならないことは認識はしている。
- それでも、特に第1回・第2回は可能ゾーンの志望者が結構いるが、苦戦必至と思われる。
最後は前回と全く同じ予想をそのまま残しておきます。
手抜きというよりは、開智所沢の予想R4と同様に、全く変更ないので。
現在の開智所沢の偏差値、開智一貫部と比較してさすがに差が大きいように思うので、R4偏差値をそのまま鵜呑みにして持ちR4偏差値50前後で開智所沢を安牌にできる、という考えはさすがにリスクが高いです。特に特待Aと算数特待の開智所沢の予想R4は7~8ポイントぐらい違うと予想します。
コメント
一点疑問なのですが、開智所沢は東京からのアクセスが良い分逆に、併願している偏差値50前後のより距離が近い東京の学校に流れるから結果偏差値は低くなる、みたいな可能性はないのでしょうか。
それを加味しても低すぎるということですかね?
返信遅れて申し訳ございません。
以下もろもろ書きますが、結論としては、やはり低すぎると予想します。
仮に開智所沢の予想R4が正しければ、1月の合格発表時は予想R4が7~13も上の開智一貫部受験者層(の両校出願者)が上位を占めるはずです。
その状況で開智所沢に合格した受験生は、2/1以降の予想R4偏差値50前後の都内の学校にも合格する可能性は高いため、ご指摘の通り、
2/10正午まで入学手続きせずに辞退する受験生も当然多数いるはずです。(これは栄東も開智一貫部もですが)
一方、開智一貫部が本当に第一志望で2/4含め不合格で、開智所沢は合格した受験生がいれば、開智所沢への入学は妥当です。
あと、第2回入試の合否判定方法から、開智所沢を複数回受験した熱望組を優遇する方針が読み取れ(これは多くの学校でも
あること)、仮に2/10正午以降の繰り上げがあるなら、熱望組&ここでは開智所沢第一志望で出願した受験生を優先して合格を出すと思います。
このケースでは、どこかの大手塾は、特定の日程だけ実績R4を下げることはできないと想定します。