2024/9/2 追記:9/2に8/16版の予想R4が公開されましたが、R4偏差値55以上で7/30と比較すると、何故か愛光が56→51に急落した以外は変更ありません。
毎年のことですが、インプットが6/30の志望校判定テストで同じなので、9月初公開版はR4偏差値の変動はありません。
2024/7/30に日能研の2024年向け「予想R4偏差値一覧」が更新されました。
R4偏差値55以上を対象に前回(5/16版)と比較すると、2ポイント以上の変動はありません。
変動したものについても、前回(2024年実績R4⇒5/16版予想R4)と同様、概ね、2024年最終予想R4から2024年結果R4で変動した学校の偏差値が逆向きに変動(反動)した、というものです。
但し、2025年度に入試方式に少し変更があった栄東と開智所沢については、まだその変更を織り込んでいない偏差値の動きに見えるので、9月以降も要注意かと思います。
今回の「予想R4偏差値」の比較対象
今回公開された「予想R4偏差値」は7/12版です。
その前は5/16版予想R4ですので、今回は7/12版予想R4と5/16版予想R4を比較します。
なお、5/16版の「予想R4偏差値」の変動(3月末に公開された2024年の入試結果に基づく結果R4との比較)については以下の記事を参照ください。
なお、2024年の「結果R4偏差値」の変動については以下の記事を参照ください。
また、そもそも「R4偏差値」とは何か等につきましては、以前と同様のため、かなり前ですが以下の2021年の記事を参照ください。
なお、7/12版の予想R4偏差値は、6/30の志望校判定テスト前に行われた受験生の志望校登録状況が反映されたものとなります。
今回のR4偏差値の変動一覧
R4偏差値55以上で7月予想R4偏差値に変動があった学校を対象に、昨年12月予想R4・3月結果R4・5月予想R4・7月予想R4を表にしました。
なお、R4偏差値55以上+当方が気になった学校の、主に首都圏の学校のみ比較しています。
また、以下の表ですが、今回は昨年12月予想R4⇒3月結果R4⇒5月予想R4⇒7月予想R4⇒差(7月予想R4マイナス5月予想R4)の順に記載しています。
〇男子
試験日程 | 学校名 | 昨年12月 予想R4 | 3月結果 R4 | 5月予想 R4 | 7月予想 R4 | 差(7月 -5月) |
1/18 | 灘 | 71 | 72 | 72 | 71 | -1 |
12/14 | 海陽(特別) | 68 | 69 | 69 | 68 | -1 |
1/11 | 栄東(難関) | (59) | (61) | (60) | 59 | -1 |
2/1 | 城北 | 56 | 57 | 57 | 56 | -1 |
2/1PM | 等々力S特 | 58 | 59 | 59 | 58 | -1 |
2/1PM | 獨協 | 55 | 57 | 55 | 54 | -1 |
2/1PM | 佼成特奨 | 54 | 55 | 55 | 54 | -1 |
2/2PM | 等々力S特 | 60 | 62 | 60 | 59 | -1 |
2/4 | サレジオ学院 | 61 | 63 | 62 | 61 | -1 |
〇女子
試験日程 | 学校名 | 昨年12月 予想R4 | 3月結果 R4 | 5月予想 R4 | 7月予想 R4 | 差(7月 -5月) |
1/13 | 淑徳与野 | 59 | 58 | 58 | 59 | +1 |
1/11 | 栄東(難関) | (59) | (61) | (60) | 59 | -1 |
2/1PM | 等々力S特 | 58 | 59 | 59 | 58 | -1 |
2/1PM | 昭和女子 | 50 | 55 | 53 | 52 | -1 |
2/2PM | 等々力S特 | 60 | 62 | 60 | 59 | -1 |
2/5 | 広尾SG | 64 | 未公表 | 64 | 65 | +1 |
女子の2/5広尾SG以外はほぼ全て、昨年12月予想R4⇒3月結果R4での(主にプラスの)動きと逆向きの変動(反動)が1ポイントあった、という動きです。(前回の3月結果R4→5月予想R4における変動と同様)
ちなみに昨年のこの時期も同様の傾向でした。
なお、栄東(1/11)は前回の5月予想までとは入試方式が異なるため、これと7月予想を比較するのは正しくないかもしれません。
従来:1/10と1/11は同じ条件のA日程(東大クラス合格もあり)、どちらかの日程を選択。
変更後:1/10は東大クラス合格あり、1/11は難関大クラス合格のみ。両日受験可能。
詳細は以下のとおりです。
よって、今後1/10は(強気な受験者が集まって)2024年よりも偏差値上昇、1/11は(安全志向の受験生が集まって)2024年よりも偏差値下降となることが想定されます。
今回、たしかに1/11は下降したものの、昨年12月予想R4に戻ったに過ぎません。
あと、特に東京・神奈川の受験生(の保護者)のなかには、上記の入試方式変更を把握せずに志望校登録した方も多数いると思います。
今回は変更なかった1/10を含め、9月以降の偏差値の動きは注意が必要かと。
で、栄東と同様に、入試方式変更を考慮して比較する必要がある学校がもう1校あります。
開智所沢の1/12と1/15は実質入れ替え
開智所沢も以下のような入試方式変更があります。
- 1/12AMの「特待B」が1/15AMに、1/15AMの「第2回」が1/12AMに日程変更
- 1/12PMの「算数特待」が1/11PMに日程変更
- 定員(合計)が240名から300名に増加(第2回が20名、第1回・第2回以外が10名増)
- 加点方式の変更(昨年は栄東B日程同様でした。詳細は長くなるので割愛)
- 帰国生入試の導入(定員30名)
詳細は以下(概要)を参照ください。
https://secondary.kts.ed.jp/wp-content/uploads/2024/07/general_pre_info_kts2025.pdf
今回の偏差値変動について、上記のうち1点目のみ関係あります。
以下、恒例の開智所沢の偏差値推移です。
試験日程 | 教科 | 試験名 | 12/14版 予想R4 | 2024 結果R4 | 5/16版 予想R4 | 7/12版 予想R4 | 差 | 参考:開智 予想R4 |
1/10 AM | 4科 | 第1回 | 47 | 48 | 48 | 49 | +1 | 52 |
1/11 AM | 4科 | 特待A | 48 | 57 | 56 | 56 | 0 | 62 |
1/12 AM | 4科 | 特待B →第2回 | 46 | 47 | 47 | 50 | +3 | 53 |
1/12 PM →1/11PM | 算数 1教科 | 算数 特待 | 48 | 55 | 55 | 55 | 0 | 58 |
1/15 AM | 4科 | 第2回 →特待B | 45 | 50 | 50 | 48 | –2 | 52 |
2/4 AM | 4科 or2科 | 日本橋 併願 | 44 | 50 | 50 | 50 | 0 | 日本橋59 開智51 |
栄東とは違い、6/30の志望校判定テスト前に行われた受験生の志望校登録時点では上記の日程変更は公開されていませんでした。
よって、さすがにこれは今回の時点では、1/12AM(第2回に変更)の予想R4が48、1/15AM(特待Bに変更)の予想R4が50、と読み替えてよいと思いますし、9月以降は日程変更が反映されると思われます。
あと、それを考慮したとして、第1回と第2回は1ポイント上昇になりましたが、前回なぜか1ポイント下落した特待Aを含め、今後も少なくとも開智と同じ偏差値までは上昇すると予想します。
昨年は大いに予想を外しましたが・・・
定員は増やしたものの、昨年の入試後に学校の知名度は大きく上昇した(昨年は学校見学すら出来なかった)上に、どこかの新興校(開智や広尾のようなグループ校もない)の初年度入試の出願者にのべ4000名も集めたスポークスマンが着任し、得意の全世界入試(今回はグローバル入試と呼ぶそうです)も導入した、となると・・・以下しつこく再掲します。
昨年珍しく的中して、本部の連中が調子に乗ってるんですかねぇ・・・
さすがに2024年結果R4と比べて、偏差値がダウンする理由がなにも思い当たりません。
ということで、2年連続で開智所沢の予想R4変動、および結果R4でのお家芸復活まで追っかけていくつもりです。
なお、ここ2年ほど中学受験の話題を独り占めしたどこかの新興校は、今回は全く変動ありません。
ちなみにどこかの新興校、昨年は大いに勘違いして文化祭を(生徒のせいにして)非公開にしましたが、今年は9/15AMのみ、800名まで入場できるようです。(学校側がミライコンパスの設定をミスらなければ8/15 22時予約開始)
ちなみに9/15って、大激戦区ですよ・・・
海城、駒東、浅野、芝、巣鴨、雙葉、鴎友、山脇、あと千葉では渋幕、昭和秀英、東邦大東邦あたりがバッティングします。
で、定員800名が満席になった後は、例によって、「ご好評につき定員を倍にしました」とかアナウンスするんでしょう。→8/16午前時点では満席ならず。
ちなみに、先週7/25にも学校説明会のアナウンスメールがとっくに無関係者の当方宛に未だに届いています。
中学説明会ならまだしも、なぜか高校説明会までw
コメント
日能研の偏差値表が更新されるたびにここを訪れているものです。今年も志望校集計の更新が始まりました。現在の最新は9月1日版です。
https://www.nichinoken.co.jp/np5/nnk/moshi/info/shukei/shukei.html
A判定志望は同一入試日の学校は併願できないのが前提です。たかが、開智と開智所沢の合同入試のために日能研がシステムを更改するとは思えないので、両校を実際に併願する予定の受験者は片方をB判定志望にしているはずです。となると、両校の実際の志望者数は合算した数値になります。
昨年12月と比べると、今年9月の資料では、1月10日午前の入試日に堅調に増やしている中学校もあれば、大幅に(ほぼ半減)減らしてる中学校が2校ありました。埼玉県には延べ出願数で1、2位を争う2校がありますが、来年1月の出願動向は楽しみです。
昨年度は腫物扱いの新設校でしたが、これが所沢にあるボリュゾの中堅校と知れ渡ったとたん、大宮より北の中学校は前受け校として役割終了ではないかと感じるしだいです。都民からの親近感はライオンズとレッズぐらい違いますから。
コメントありがとうございます。
返信遅れて申し訳ございません。
B判定も4枠しかないので、ダブル出願とかを優先してBに設定すると、開智所沢をAに入れたとしても、同日程でBに開智を入れる余裕はないかもしれません。
栄東は今年度はA日程の方式が変わるし、なにより9月初時点では、まだ日能研本部連中から「栄東Aを受けて、合格したら東大特待受けろ。不合格だったらB日程受けろ」という意味不明の犬の遠吠えを聞く前なので、まだ分かりません。でも、特に女子は現時点で開智所沢の独り勝ちになってますが。
次回以降は、予想R4公開と同時に志望者数の動向にも触れようかと思ってますが、未定です。