【中学受験2021】広尾学園小石川の入試結果(実質倍率は最大10.0倍、算数比重が極端すぎ?)

2月6日に、広尾学園小石川の初年度の入試結果がホームページに公開されました。

(入試結果:2/8修正

https://hiroo-koishikawa.ed.jp/hk/wp-content/uploads/2021/02/%E5%BA%83%E5%B0%BE%E5%AD%A6%E5%9C%92%E5%B0%8F%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%85%A5%E8%A9%A6%E7%B5%90%E6%9E%9C%E6%94%B9%E8%A8%82-1.pdf

(出願者)

https://hiroo-koishikawa.ed.jp/hk/wp-content/uploads/2021/02/2021%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E5%87%BA%E9%A1%98%E6%95%B0%E3%80%90%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E7%89%88%E3%80%91.pdf

(どちらも、日本語リンクが正しく表示されない場合は、以下の学校ホームページトップから参照ください。)

広尾学園小石川 中学校・高等学校 |
創立から100年。小石川の地に新たな広尾学園が誕生しました。

なお、当ブログでは、広尾学園小石川に関する記事を2020年7月以降、何度か記載しており、以下がまとめページとなります。

↑まとめというよりは、目次ページです。

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出願倍率、実質倍率

出願倍率は2/2以降は2/2午後、2/3午後、2/4午後の順に66.3倍、77.1倍、84.0倍まで行きましたが、(2/6時点の)実質倍率は2/2以降、7.9倍、8.1倍、10.0倍になったようです。

一方で2/1午前・午後は出願倍率10.3倍、29.1倍、実質倍率は2.3倍、3.3倍とのこと。

広尾学園小石川以外でも同様の傾向の学校は多数ありますが、本当にこの学校を第一志望群として受験するなら、やはり2/1午前が狙い目だった、という結果だったかと思われます。なお、2/1午後は倍率は低くても、御三家もしくは同等レベルの受験層が抑え校として受験したのであれば、かなり難易度(偏差値)は違うはずです。いずれ3月以降に公表される、大手塾の2022年度向け偏差値表(日能研ならR4結果偏差値)で確認できるかと思います。

なお、2/2以降の異常な出願倍率の裏には、広尾学園小石川は(同時出願の場合は)何回分出願しても受験料は同額なので、とりあえず2/2以降の複数回の午後に同時出願した人も結構いたであろうことは想像できます(最終的には2/3以降は駆け込み出願で人数が増えましたが、1月末時点の出願状況(2/2~2/4出願者数はコース別・男女別ともほぼ同じ人数だった)から推測)。もっとも、例えば三田国際も最大5回分、都市大付も最大4回出願可能で受験料は何回分出願しても同額、となっているので、今どき珍しくはないです。(ちなみに広尾学園は3回以上受験の場合は若干受験料追加あり)

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算数でほぼ合否が決まった?

学校が公開した入試結果資料には、各回の教科毎の受験者平均点・合格者平均点が公開されています。

2/1午前以外は2科目受験ですが、いずれも国語の「合格者平均点マイナス受験者平均点」は10点程度ですが、算数の「合格者平均点マイナス受験者平均点」は本科では20点程度、SGでは30点程度の差があります。(粒々にではなく、ざっくりとみて)

4科目受験の場合を含め、中学受験の合否は算数で決まる、とかいう一般論はよくあります(点数のバラつきが大きい)が、さすがにこれは極端に見えます。

そもそも、算数の受験者平均点が本科・SGともに全て40点台、というのが低すぎる気がします。実際、SGの合格者平均は70~80点、本科の合格者平均も60~70点ありますので。

持ち偏差値が、広尾学園小石川の日能研予想R4偏差値(2/2以降は47)を大幅に上回る層しか合格しなかったのか、それとも持ち偏差値では苦しい(もしくは都立ほぼ専願の)層のチャレンジ受験が多かったのか・・・

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SGから本科へのスライド合格が多い

広尾学園でも同様の傾向がありますが、インターSGコース志望者の方が本科コース志望者よりも高い点数を取っているようで、インターSGコース志望者が本科コースにスライド合格(SGとしては不合格)となった人が結構いるようです。総じて、SGコースで出願して合格した人のうち半分は本科スライドでの合格のようです。

募集要項では、2/1~2/4の募集人数は本科・SGそれぞれ40名。(2/4のAGを除く)

実際には、2/1~2/4の合格者数は本科267人、SG68人のように見えます。(もし、単に当方の解釈もしくは集計誤りだったらすみません)

もしかすると・・・

2/4インターAGは定員10名(出願46名、受験者35名)に対して合格者は6名に絞っているあたりも踏まえると、昨年11月・12月の帰国生向けAG試験で定員30名(募集要項に記載の合格見込数は60名)を大きく上回る142名合格、同じく昨年12月の帰国生向けSG試験で定員若干名(但し、募集要項に記載の合格見込数はもともと50名)に対し52名の合格を出した反動、のようにも見えます。(学校の想定以上に歩留まった?)

塾別合格者数(2/7時点)

大手塾ホームページの速報値を拾ってきました。

  • SAPIX:162
  • 早稲アカ:71
  • 日能研:21
  • (四谷大塚:公表前)

ここでも日能研が相対的に少ないのは、単に地域性の問題だけだろうか?

(謎→解消済)合格者平均点が合格者最低点より低い?

2/8追記 2/8に、入試結果の資料が修正されていました。

「入試結果データに入力の間違いがありました。
お詫びして訂正させていただきます。」とのこと。

例えば、以下で具体的に書いた2/4の本科の合格者最低点は136点とのことでした。

最後に、僕自身が全く理解できていないのですが、例えば2/4午後の本科で見ると、合格者平均点は140.1点、合格者最低点は146点。

これだけだと、理屈としては、あり得ない話です。(合格者最低点が146点なら、合格者平均点は146点以上になるはず)

これ、SGから本科へのスライド合格が関係しているとは思うのですが、SGの合格者最低点は147点なので、本科スライド合格者は146点または147点のはずなので、スライド合格者を含めて合格者平均点を計算しても、140.1点まで下がることは無いはず・・・正直、よくわからないです。

なにか僕が解釈間違えているような気がしますが、もし分かったら修正します。

修正点:2/2合格最低点157⇒137、2/4合格最低点146⇒136

(修正前)

(修正後)

そして、2022年も全く同様に間違っていました。

詳細は以下の記事の通りです。

以下は、広尾学園小石川の関連記事です。


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