5/29に、広尾学園小石川の入試結果報告会の動画が公開されました。
昨年度は広尾学園小石川の学校説明会は全てオンラインかつ指定日時のみ視聴可能、という形式でしたが、今回の報告会は本日から1週間、いつでも視聴可能です。
なお、広尾学園の入試結果報告会の動画も6/3まで公開中です。
入試報告会の動画構成
最初に校長より、どんな生徒を育てたいか+その育成のために必要なのは先生の質(授業等)が全てである、と、この後説明する先生方にプレッシャーをかけたあと、入試概要、各教科部長の説明、最後に今年度入学生と今後の説明会予定の告知、といった構成で、約1時間の動画でした。
話がそれますが、広尾学園小石川(および広尾学園)の説明会では、教員の研修に力を入れていることを必ずといっていいほど説明します。
具体的には、広尾学園では長期休暇中に大学入試問題を解いたり、他の先生の前で模擬授業をしたりしているそうです。
とは言っても、そういった取り組みは広尾学園グループだけが力を入れている、とは思えないのですが(他校は、あえてそんなことは学校説明会では説明しない?)・・・
入試問題の全般的な傾向
入試問題の全般的な傾向としては、昨年11~12月に開催された広尾学園小石川の入試説明会でも説明があった通り、出題傾向は広尾学園と揃えた、なお、論述問題は減らして平易にした、とのことでした。
昨年の入試説明会については、以下の記事をご参照ください。概ね、その通りだったかと。
全体として、受験者平均は50%台であること、SG:は本科と比べて4~10%(午後入試なら2教科で8~20点)平均点も合格最低点も高くなった、との説明でした。
このあたりは、学校ホームページに今も掲載されている入試結果を見た方が詳しいです。
https://hiroo-koishikawa.ed.jp/hk/wp-content/uploads/2021/02/%E5%BA%83%E5%B0%BE%E5%AD%A6%E5%9C%92%E5%B0%8F%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%85%A5%E8%A9%A6%E7%B5%90%E6%9E%9C%E8%A8%82%E6%AD%A3.pdf以下、各教科について書きますが、広尾学園小石川は2/1午前以外は国・算の2教科(今年度も変更なしの想定とのこと)なので、国・算のみ書きます。
国語について
70点を目標としたい、とのこと。
正答率の高い漢字・語句や、小説の選択問題は差がつかない(落とせない)が、論述で正答率が低い&配点が高いので差がついた、とのこと。
これは、広尾学園でも論述で差がつく傾向があるので、広尾学園小石川でもその傾向が引き継がれているようです。
・・・論述の占める割合は広尾学園よりも減らしたが、それでも論述がポイントだそうで。
算数について
午後入試では、70点以上必要、とのこと。
これも広尾学園と比較すると、広尾学園では「標準レベルの問題」(標準レベル=広尾学園による定義)だけで約70点あり、ここを抑えれば受験者平均がとれる、とのことです(70点すべて取れば合格者平均になります)。
これと同様に、広尾学園小石川でも「標準レベルの問題を確実に正解すれば受験者平均をとれる」とのことでしたが・・・
2021年の午後入試に限っては、受験者平均をとれても全然勝負になりませんでした。
もっとも、広尾学園小石川としては、難易度は少しブレはあるものの、傾向は変えていないとのこと。
従って、(受験者平均ではなく)合格者平均の通り、70点以上が必要になると考えてよさそうです。
なお、2021年の午後入試に限っては、どこかの塾が偏差値を大幅に読み違えて偏差値的には苦しい受験者を大量に送り込んでしまったことで、受験者平均を押し下げただけ、と思われます。
あと、「標準レベルの問題」以外については比率も正答率も不明でした。
広尾学園(特に医進サイエンス)ではここで差がつくとのことですが、ここは(医進サイエンスの無い)広尾学園小石川とは出題傾向が異なるかもしれません。
広尾学園小石川では試行したり規則性を見つけたりできるかを見るみたいです。
さいごに
昨年度は広尾学園小石川・広尾学園ともにオンラインであっても「指定日時(1~2時間)のみ視聴可能」で、正直この点だけは面白くなかったです。
今回、広尾学園小石川及び広尾学園の動画配信は、ともに1週間程度のどの日時でも視聴可、という形式に変わった点は助かりました。
今後の授業見学会&学校説明会等でも今回の方式の方がありがたいですが、どうなることやら。
(我が家の長女は5年生なので、ハコが小さい広尾学園小石川に入る機会は今年もきっと無い気がします)
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