2020年8月10日に武蔵小杉で合同説明会(子どもまなびフェスタ)が開催されました。
https://l-festa.com/kodomomanabi2020/ (リンク削除)
2019年までは5月~6月を中心に、翌年以降の受験生向け合同説明会が開催されましたが、2020年はコロナの関係で、6月末までに開催予定であった合同説明会は全て中止または延期となりました。(急遽、オンラインで開催された合同説明会はありましたが)
2020年7月以降は、会場が密にならないように、またクラスターにならないように対策を講じた上で、合同説明会が一部ですが再開しつつあります。
特に東京は再開が遅れていますが、冒頭に書いた合同説明会(子どもまなびフェスタ)の状況を含め、以下、合同説明会について述べていきます。
なお、(合同説明会ではなく)学校説明会については以下をご参照ください。
合同説明会とは
合同説明会は、「多数の」学校が集まって1つの外部会場で行われる説明会です。合同説明会に参加する学校は、事前に主催者のホームページで確認できます。2019年までは、大規模なものは有楽町の東京国際フォーラムなどで開催されていました。
会場では、学校ごとにブースで区分けされ、ブースの長机の向こうに学校関係者(主に入試担当)が2~3名いて、参加者(受験生の親など)は興味のある学校のブースに行って順番に並び、空いた学校担当者1名と一定時間、直接話すことができます。就職活動のときに合同「会社」説明会に行ったことがある方は、「会社」を「学校」に置き換えれば会場のイメージがつくかと思います。
学校のパンフレットは、各学校のブースに行けば貰えます。もしくは、ブースとは別に、会場の入り口もしくは端の方にパンフレットだけ山積みされていることもあります。
僕の場合、まずは、少しでも受験しようか迷っているレベル以上の学校のパンフレットをかき集め、それから、どちらかというと併願校候補の学校とパンフレットをもとに何校か話をしてみて、併願校の絞り込みに繋げていました。比較的気軽に、短時間で何校とも話ができるのが合同説明会の特長です。
なお、従来は入場時間の制限はありませんでしたが、長時間会場にいると結構疲れます。それなりに体力があるはずの僕でも休み休み動いていました。
主な大規模合同説明会(2020年は参考)
2020年は中止・延期などありましたが、まずは主な大規模合同説明会を挙げていきます。
東京私立中学合同相談会
東京私立中学高等学校協会が主催する、おそらく最も規模が大きい&参加学校が多い合同説明会です。2019年は5月(私立中高一貫のみ)、8月、10月に開催されていました(なお、厳密には合同説明会の名称はそれぞれ異なります)。2019年5月は東京の私立中学175校(御三家などもほぼ含む)が参加し、集まる保護者・子供が約3万人いたそうです。
当然ながら、御三家や難関校のブースには多数の保護者・子供が集まるため、学校関係者と話すまで、タイミングによっては1時間以上待つこともあります。
2020年は5月は中止、10月は2020年8月時点では池袋で開催予定となっているものの、開催方法や予約要否、参加学校等の詳細は未公表です。→オンライン開催になりました。
http://j.tokyoshigaku.com/news/view/112 (リンク削除)
ベネッセ進学フェア
ベネッセが主催する「ベネッセ進学フェア」。2019年以前も、事前に予約しないと入場できない合同説明会でした。
2020年は4月に中止を公表後、ホームページ上を見る限り、今後の対応については更新ありません。
受験なんでも相談会
過去問書籍を販売する「声の教育社」が主催する「受験なんでも相談会」。一部難関校のブースでの相談のみ予約要でした。
2020年は4月に今年度の開催中止を公表済。次回は2021年6月20日開催予定とのこと。
日能研 私学フェア
日能研が主催する「私学フェア」。6月の公開模試のある日に開催されていました(2019年は青山大学などで開催)。
2020年は中止となりました。(以下のリンクは2019年の過去の情報のまま、ずっと更新されていません→リンク切れになりました)
2020年以降の合同説明会の変更点
2020年8月開催の子どもまなびフェスタ、及び2020年度8月以降に開催予定の合同説明会の主催者ホームページを見ると、以下の点が変更になっています。
事前に予約が必要 & 入場時間は1時間のみ
密を避けるため、保護者(・生徒)の来場は、時間単位の完全予約制(分散来場制)になっています。僕が確認した3つの合同説明会は、子どもまなびフェスタ含め、1時間しか会場に居られません。
まずは事前予約が必要ですが、予約開始日のうちに予約しないとまず満席になります。子どもまなびフェスタより少し前に開催された以下の合同説明会も同様でした。従来も、例えばベネッセ進学フェアは入場前に事前予約要でしたが、競争率が全然違います。
https://l-festa.com/shiritsuchukou2020/ (リンク削除)
次に、入場時間は1時間のみであるため(従来は制限なし)、戦略的かつ臨機応変に動く必要があります。ここが最も変わったところです。
事前に主催者ホームページで参加学校を確認し、話をしたい学校を3~4校程度、優先順位付きで決めておきましょう。もちろん、話す内容もですが、そんなにいっぱいは話せません。
まだそれほど聞きたいことがなければ、とりあえず欲しいパンフレットを一気に集めた(最低限の成果)あとで、興味があり、かつ、あまり保護者が並んでいない学校を選んで1つ2つ聞いてみる、という動き方もあると思います。(パンフレットが学校ブースとは別の場所に積まれている場合は特に)
2019年までだと、パンフレットを入手してから、例えば、英語などの大学入試改革に向けた取り組み、入学後にどんな塾にどの程度行くか、〇〇部の活動状況、スマホの取り扱いなど、各ご家庭で学校選択時に重要視するもの(これはご家庭により違うはず)について、パンフレットをざっと確認して、関係する箇所を見ながら聞いていました。この方法は、2020年は時間の制約があるため、難しいかもしれません。
実際に学校の方と話してみると、パンフレットに特に記載がないけど、我が家の希望と合致している取り組みを進めていたり、逆に、思わぬことがその学校では禁止されてたりするものです。
なお、パンフレット入手だけが目的の場合は、以下の記事もご参照ください。
上記以外の差異
上記以外の、従来の合同説明会との差異は以下の通り。中学受験の合同説明会に限らない、ごく一般的なイベントへの参加条件であるため説明は割愛します。
- 体温が37.5度以上の保護者(・生徒)は会場への入場不可。
- マスクを着用して入場すること。
- 手をアルコール消毒して入場すること。
あと、従来の大規模合同説明会では開催されていた、学校ブース以外の講演会(志望校の選び方、合同説明会の回り方など)は、仮にあってもオンライン動画配信になると思います。これは事前に配信されるならオンラインの方がむしろ良いように思います。
参考:子どもまなびフェスタ(2020/8/10)の場合
以下、子どもまなびフェスタ(2020/8/10)のときの状況を箇条書きで書きます。もちろんこの合同説明会ではこうだった、というものです。ご参考まで。
- 受付前に非接触型の検温と、手の消毒がありました。
- 受付時に、服に貼るシールが渡されました。このシールの色で、何時入場の人かが分かる仕組みです。
- 最初から、この学校とだけは話をしたい、という学校があるなら、集合時間よりも10分以上前に受付を済ませておきましょう。今回は受付を済ませた順に、そのままコロナの無い時代のように間隔も空けずに並ぶ方式でしたが、いったん整理券渡す方式にした方がいいように思います・・・
- 意外にも、10分以上遅れて入場する人も結構いました。(遅れて入場しても、もちろん終了時刻は同じです)
- 以前の子どもまなびフェスタとの比較はできませんが、2019年まで僕が参加していた合同説明会と比べると、説明会会場のブース間の間隔はやや広く感じました。ただ、通路はやや狭かったです。
- これも以前の子どもまなびフェスタとの比較はできませんが、時間単位の完全予約制にしたことにより、会場内は少なくとも密な状態ではなかったです。
- 今回は、パンフレットは各学校のブースにしか置かれていませんでした。合同説明会によっては、コロナ後も以前と同様に、学校ブースとは別の資料コーナーに各校のパンフレットが置かれるようです。
- どのブースも学校関係者2名が独立して保護者(・生徒)1組ずつと話していました。
- コロナと関係ない話ですが、校長自ら説明会に参加して説明する学校もありました。教頭・広報担当含め、事前にオンライン学校説明会を見ていると分かることがあるかもしれません。やはり、校長自ら参加していると、その学校の合同説明会への意欲も感じるものです。
- どの学校のブースも、保護者(・生徒)と話が終わった後に都度、学校関係者が保護者(・生徒)側の机上や椅子の消毒を行っていました。
- 学校関係者と保護者(・生徒)の間は、顔から上はビニールシートで仕切られていました。あと、保護者(・生徒)側は隣とも。
- 従来の合同説明会では、人気校のブースは数人待ちになることもありましたが、今回は自分が見えた範囲では、どのブースもせいぜい1~2人待ち程度でした。
- 今回の参加校では、偏差値は豊島岡が断トツなのですが、特段混みあっていませんでした。他の偏差値上位校にしても同様でした。
- あくまで僕の場合ですが、一校あたり待ち5分、話10分、移動+次に行く学校を探して準備5分ぐらいのペースで、時間内に3校回れました。
- 少なくとも最初に行く1~2校は、事前にオンライン説明会やデジタルパンフレットで情報を入手しておいて、質問事項を用意しておいた方がいいです。従来は時間制限が無かったので、当日パンフレット貰ってから気になるところを質問、という手もありましたが。
- 終了5分前にアナウンスがありました。受付時に配布されたシールの色をもとに、〇色のシールの方は5分以内に退場するように、と。僕はこのアナウンスのあと、まだ行っていなかったブースのいくつかに慌てて行って、パンフレットだけ貰って帰りました。
2020年度8月以降に開催予定の合同説明会
以下、東京で2020年度8月以降に開催予定の合同説明会です。もちろん、自分が話をしたい学校が参加していないと行く意味が無いですが。
子どもまなびフェスタ(武蔵小杉、8/10(祝) 開催済)
既に上で説明した説明会です。もともとは2020年5月に開催予定でしたが、8月に延期されました。御三家は不参加も、豊島岡をはじめ難関校が参加しました。
https://l-festa.com/kodomomanabi2020/ (リンク削除)
ちなみに参加校のうち成城は、今年度パンフレットが出来上がっておらず、今回は昨年度パンフレットを配布する、と事前にアナウンスがありました。例年でも、5月頃の合同説明会では何校かそのような対応になっていますので、コロナを踏まえた刷り直し等があるとそうなるのは止むを得ないです。なお、最新版ではなくとも、1年前のパンフレットと内容に大きく差は無いはずです。
私立中学校・高校合同相談会(9/13(日) 新百合ヶ丘)
ミスモ編集部が主催する、神奈川・東京の30校近くが参加予定の合同説明会。事前予約が必要です。
私学私塾フェア2020(9/27(日)横浜,10/11(日)町田)
かながわ民間教育協会が主催する合同説明会。こちらも事前予約が必要です。
池袋進学相談会(10/25(日))→2020オンライン東京私立中学高等学校説明会・相談会に変更
上でも書きました、東京私立中学高等学校協会が主催する大規模な合同説明会。例年の人出を考えると、開催にあたっては、既に来年1月の入試を想定して対策を公表している栄東中学A日程当日よりもコロナ対策が必要なのではないかと思うのですが・・・
で、結局オンラインに変更になるそうで。10月上旬に詳細を公表するらしいです・・・
http://j.tokyoshigaku.com/news/view/112 (リンク削除)
2019年の参加校は以下にあります。
ちなみに、栄東中学の2021年入試の変更内容は以下のページの最後の方にあります。
POOLDUCK 中学・高校進学相談会
大田区、川崎市の少人数制の塾であるPOOLDUCKが主催する合同説明会。もっとも、このような塾主催の合同説明会は、塾の生徒が優先かもしれません。
NPO塾全協オンライン進学相談会
今年はオンラインでの開催に切り替えたようです。
私立中高進学相談会 in秋葉原
今年度は11/8開催のようです。
※リンク切れのため、リンク削除しました。
上記以外にも、千葉・埼玉県内、もしくは地域限定の合同説明会が今後開催される予定です。そちらの方が人口密度が低かったり、予約競争率や入場可能時間の制限は緩かったりするかもしれません。
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