1/10に東京の出願が開始しました。
これを受け、1/12に市進学院が東京都などの私立中学の出願状況を更新しています。
まだ出願は始まったばかりですが、結構、初動の増減傾向が最後まで続くようです。
芝国際
2023年の中学受験における台風の目は、もちろん芝国際です。
ここは、市進学院の公表値よりも詳細な出願状況が芝国際の学校ホームページで公開しています。
留意点としては、都市大付と同様、同じ受験料で全ての試験(芝国際の場合は最大5回)受験できるため、とりあえず受験の可能性がある最大回数出願する(極論、芝国際が第一志望なら全試験申し込む)のが自然ですので、見かけの「のべ」出願者数ほどは実際には受験はしません。
それはともかく、どうやら、以下の傾向があるようです。
- Ⅱ類に出願が集中。(のべ出願者数の約76%がⅡ類)
- 男女比はどの区分もほぼ半々。
- 2/1AM・2/1PM(約14倍)と比べて2/2以降の出願倍率は既に23倍以上。
- 受験科目は2/1は4科目、2/2以降は2科目に集中。
- 2/1AMの適性検査型を選択した人は、のべ11名のみ。
- 2/5PMはそもそも他に選択肢が少ない日程ではあるものの、Ⅱ類は定員「若干名」に対して、既に232名が出願。(出願倍率が計算できない)
ちなみに、2022年の同じ1/12時点で、最終的に都内私立中学の最高「のべ」出願者数となる広尾学園小石川の「のべ」出願者数は1,393名でしたが、既にこれを大きく上回っています。
都市大付
既に書いた通り、芝国際と共通点が多い都市大付は、1/12時点でのべ2112名が出願しています。
都市大付は2023年から試験日程が変更になったため、各区分ごとの比較は困難ですが、実は2112名の出願というのは、これでも昨年より減少していることになります。
なお、2023年から参入した2/1午前は、複数回受験の加点措置での優遇がある割には、他の日程と比べると、やや敬遠されているようです。
以下、2022年の1/30時点で書いた、都市大付と広尾学園小石川の、のべ出願者数1位争いという、受験生から見ると全く意味のない争いに関する記事です。
ということで、ここまで何回か出てきた例の新興校はというと・・・
広尾学園小石川
1年前、2022年の1/12時点では以下の通りでした。
結果、のべ4047名の出願者を集めた一方で、特に2/1の合格者数を大きく減らし、すべての試験で実質倍率が7倍以上、という結果になりました。
2021年、2022年ともに募集要項にて合格見込数が記載されていましたが、2021年は合格見込数500名(⇒実績341)、2022年は350名(⇒実績204名)となり、2023年は合格見込数250名と、さらに合格者を減らす方向のようで、これではさすがに2023年は敬遠され、同じ1/12時点ではおよそ半減になりました。
もちろん、芝国際に話題性を持っていかれたのもありますが、それ以前に、3月頃の各塾の入試報告会でも広尾学園小石川の名前は殆ど聞かれなかったあたりで人気は下り坂になったかと。
とは言え、この状況で出願する人は相当手強いはずで、おそらく受験者数が減っても偏差値はあまり変わらないように思われます。
その他
日本学園は当然ながら昨年比大幅増です。定員の多い2/1は現時点で昨年比6.5倍。2/4、2/5も、おそらく今後、試験直前まで出願者数がどんどん増えるはず。
男子校は、難関校は総じて、いずれも堅調な人気を維持しているようです。
女子校も、桜蔭は既に出願者数が前年を超えています。
また、最近見た以下の記事の通り、東洋英和は人気上昇です。
あとは、R4偏差値に関する記事で何度か書きましたが、三輪田の人気が顕著です。
神奈川でも聖光をはじめ難関校は人気上昇、あとは湘南白百合の人気が目立ちました。
さいごに
冒頭に「初動の増減傾向が最後まで続くようです。」と書きましたが、例えばこんな感じです。
その後も、東大特待と東大Ⅱなどの出願者が実際に増えた/増えているようです。
また、12/1の埼玉出願初日時点で、前年と比べると強気な受験者が増えたようなことを無責任に書いてますが、おそらくその傾向はそのまま続いているように思われます。
・・・こんな、どうでもいい予想を当てるより、入試問題を当てたいですw
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