8/19 やっと、容疑者が逮捕されました。
8/17付で、四谷大塚がホームページにて「元社員不祥事に関する再発防止対策」を公表しました。
https://www.yotsuyaotsuka.com/resources/pdf/20230817.pdf
これでも完全な再発防止にはならないことは四谷大塚も承知しているようですし、おそらく完全な再発防止など「オンライン授業のみにする」等のような極論でも持ち出さない限り無理だとは思います。
以下、この再発防止対策について、ちょっと調べたり考えたりしてみました。
※本件、直接の被害者の精神的苦痛は察するに余りあるので、事件の詳細や、これまでの経緯は割愛します。
再発防止対策について
再発防止対策として2点、示されています。
- 「家庭からの教室内ライブモニタリングシステム」の開発と設置
- 従業員の採用における、より慎重かつ厳格な選抜の実施
「家庭からの教室内ライブモニタリングシステム」の開発と設置
上記1.の本文冒頭にて、素人が聞いても「何故?」と思える「スマホ持込」「個人情報へのアクセス制限」は当然のこととして即時実行する、とのこと。
そのうえで、保護者がスマホ等から教室での授業の様子を確認できるライブモニタリングシステムを早急に開発し、四谷大塚の全校舎、全教室に設置する、とのこと。
イメージとしては、↓ のようなものを導入するんですかねぇ。。。
「教室の様子をいつでもご家庭からご確認」できるとは言っても、個人的には、正規の授業・テストの時間帯は、生徒が大勢いるので今回のような事件はまず無く、確認するなら授業前・授業後や自習室での自習時間に絞ってよいかと思います。
そもそも、生徒から質問にいくのはともかく、授業前とかに補習として1人だけ呼び出すって、大手塾では不自然な話に聞こえるのですが。
ちなみに、日能研ホームページトップには以下のようなページへのバナーリンクがあります。(正直、まともに見たのは今回初めてですが)
そういえば、我が家の子供が今年1月まで通っていた日能研の教室では、複数の防犯カメラ映像が受付から見えました。この程度でも、抑止効果とか事後証跡とかにはなると思います。
今後、日能研も更なる対策強化策を講ずるかは分かりませんが、こういう流れだと、いずれは四谷大塚を含め大手塾の方が安全、となって、個別指導塾が煽りを食ってしまうのかも。
従業員の採用における、より慎重かつ厳格な選抜の実施
心理学専門家の指導の下、心理分析テスト・性格分析テストを活用して適切な人物を採用するように努めるとのこと。
これは、具体的には、NTT系企業等の就職試験で使用される、以下のTAL(適性検査)のようなものを導入する、ということですかねぇ・・・
上記ページによると、「普通に考えて常識から外れている回答はしない」「サイコパスっぽい選択肢を選ばない」がTALの試験対策とのことです。
・・・表の顔(回答)と裏の顔(回答)を使い分けることは普通に思えるし、TAL試験対策講じられたら、あまり効果がない気もしないでもないですが。
雑感
よくある情報漏洩事案の再発防止としては、従業員教育があるかと思います。
いや、既に当然やっていたとは思いますし、毎年同じ研修を行ったところで、形骸化してしまいがちなんですけど・・・周りの社員等の、人の眼によるモニタリングが効くように。
以下、個人的意見ですが、
こども家庭庁に対して、四谷大塚自ら「日本版DBS」に学習塾も対象に含めるように、全社員はもちろん保護者からも早急に署名を集めて要請することはできないものでしょうか・・・
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