【中学受験】学芸大世田谷の学校説明会を聞いて

9/25に学芸大世田谷(東京学芸大学附属世田谷中学校)のリアル学校説明会に行ってきました。

中高一貫校ではない点をはじめ引っ掛かる点はいくつかありますが、学費が安いこと以外にも、私立校より共感が持てる部分もあり、併願校として一考の余地はあるように思いました。

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学芸大世田谷とは

学芸大世田谷とは、東京学芸大学附属世田谷中学校の略称です。

学校ホームページは ↓ ですが、これを見ただけだと、学校のことは殆ど何も分からないかと・・・

東京学芸大学附属世田谷中学校

以下、学校の概要を箇条書きで書きます。

  • 国立中学(東京都内には8校あり)
  • 最寄り駅(東急田園都市線の駒澤大学駅)から徒歩25分⇒バス利用が一般的
  • 募集定員は約60人(男女半々)、附属世田谷小からの内部進学を含めて1学年140人
  • 4クラス、1クラス35人(附属小からの内部進学生と混合クラス編成)
  • 直近では、学芸大附属高には約57%進学(内部進学希望者のうち約88%)
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学芸大世田谷で引っ掛かる点

先にマイナス面(引っ掛かるところ)を書きます。

  • 附属高校に進学できない可能性がある(高校受験が無い、という中学受験の大きなメリットが薄い)
  • 通学が不便(最寄り駅から遠いため、バスを利用。なお、自転車通学も不可)
  • 設備が古い(これは国公立では一般的なことかと)
  • 教育実習生による授業が多すぎる(学芸大(元、東京教育大)附属校の宿命)
  • ICT導入も遅れている(今年度中に1人1台PC貸与になるらしい)
  • 部活動が活発ではない(今後増えることもない)
  • 給食なし、購買もなし(弁当持参)
  • 携帯は原則持込不可(登下校で必要な場合は申請すれば持込は可、もちろん校内での使用は不可)
  • 附属小からの内部進学の方が人数が多いので最初は戸惑う
  • 先取り学習はしない、附属高含め(現行試験制度における)大学受験をターゲットとした授業編成ではない
  • 文化祭は無い(中高一貫ではないので・・・芸術発表会がその代替?)

これだけ引っ掛かる点をいくつも書ける学校も珍しい・・・なお、半分以上は説明会に参加して分かったことだったりします。

もちろん、各家庭から見て、上記のうち致命的なものがあれば、受験・併願候補の学校から外れることになります。

例えば、中学受験動機が「○○部に入って全国レベルの大会で優勝したい」であれば、この学校は受験・併願候補にはなりません。

あと、今回参加した説明会も、たまたま当方が各校ホームページを巡回したときにちょうど申し込みが開始したところだったから申し込めただけで、年たった1回の説明会について事前告知とか全然してくれないのも改善いただきたいです。

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学芸大世田谷で良いかもと思った点

志望校選択にあたり、例えば「絶対に共学がいい」という考えがある場合、駅前留学系か私立大学付属のどちらかになることが多いように思います。

もし、どちらも避けたいなら、国公立は選択肢の1つになるかと思いますが、公立(都立)は適性検査型入試なので、私立と併願する場合は、それはそれで試験対策が必要になってしまいます。

上記の通り、学芸大世田谷でも引っ掛かる点は多数あるのですが、学費が安いこと以外に、以下のような点も良いかもと思いました。

○生徒の主体性を重視している

駅前留学系や規律を重んじる学校(特に女子校)は、いわゆる管理型の学校が多いかと思います。

それに比べると、学芸大世田谷は学習面でも学校行事面でも生徒の自主性・主体性を重んじているように思いました。

このことは学校説明会での話(一人一人が考えて行動する学校)やパンフレットの記載だけでなく、学校ホームページ上にこそっと置かれている、生徒と保護者向けのアンケートからも読み取れます。

http://www.u-gakugei.ac.jp/~setachu/hyoka2020.pdf

説明会の冒頭で流れた学校紹介ビデオ2つも生徒が手作りで作成したもののようでしたし、2大イベント(運動会、芸術発表会)や、テーマ研究発表会も(先生が提示したテーマ候補から)自分で選択して時間をかけて問題解決に向けて取り組んで発表するもののようです。

ちなみに上記アンケートでも、生徒も保護者も学校設備やICTへの評価は手厳しいです。

○基礎的学習を重視

私立でも先取り学習をしない学校もありますが、概ね先取りです。

大学受験だけ考えると、特に中学で先取り(よくあるのが、中3までに高1までの範囲を学習)して進めると、高3は受験対策に専念できるので有利、となります。

国公立でも中高一貫なら先取り可能ですが、学芸大世田谷は一貫校ではないのでできません。

そのためか、基礎的学習を確実に行い、自分で学習習慣を身に着けることを求めています。

これ、中高一貫でついていけずに落ちこぼれていくよりはずっと良いと思います。

附属高進学時にも、一般受験よりは全然ハードルが低いとは言え選抜試験があるのも、中高一貫6年で緩みすぎない(特に英語)ように設定されている、と思えば悪くはないかも。

○住めば都?なんか楽しそう

これは何となく感じただけですが、説明会の冒頭で流れた学校紹介ビデオ2つ等を見ていて、生徒がなかなか楽しんでるように見えました。

上記で触れたアンケートでも、大半の生徒が学校生活は楽しい、と回答しているようです。

コロナが無ければ、旅行やイベントも(多くは無いが)しっかりあるようですし。

多分、設備が古いとか、教室の物品が整理されていないとかは、私立女子校とは雲泥の差かと思いますが、逆にそれがアットホームとかレトロとかに感じるのではないかと。

もっとも、ここを受験するなら、附属高についても事前に確認しておかないと・・・

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